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圏央道埼玉区間全線開通から3カ月で湘南地区や箱根への観光客増加
国交省とNEXCO東日本がストック効果を発表
(2016/4/8 16:15)
- 2016年4月7日 発表
国土交通省とNEXCO東日本(東日本高速道路)は4月7日、10月31日に開通した圏央道 桶川北本IC(インターチェンジ)~白岡菖蒲IC開通による3カ月後のストック効果を発表した。
同区間の開通で、圏央道の埼玉県区間が全通したことになるが、これにより栃木県/群馬県/埼玉県/山梨県/長野県/新潟県の集計対象地域から、神奈川県湘南地区および周辺ICへの移動台数が約4割増加。開通前と比べて2割増加した湘南海岸・江ノ島の観客数増に貢献したとしている。
また、大涌谷周辺の火山活動で観光客が現象した箱根町についても、2016年1月は前年並みの観光客へと回復。今後のさらなる来訪に期待を寄せている。
この開通により地方創生に向けた取り組みもスタート。湘南地区(湘南3市3町、藤沢市/茅ヶ崎市/平塚市/寒川町/大磯町/二宮町)が連携して秋~冬の見どころをまとめたパンフレットを群馬県、栃木県、埼玉県の道の駅など72カ所で配布したほか、関東7新聞社が地元グルメを紹介する同一紙面掲載を1月26日に実施。圏央道による広域観光周遊の広報活動を支援している。
物流面では白岡菖蒲IC至近エリアに物流センターを持つ卸売り業者が、入間IC周辺の小売店へ配送するのに要する時間が約75分から約45分に短縮。沿線の川越栗橋線では圏央道へ交通の転換が図られたことで、1日あたりの渋滞発生時間が約12時間から約7時間へ、1日1万台あたりの急ブレーキの回数が35回から18回へと減少。事故も開通前の3カ月で206件だったものが開通後には162件へと約21%減少しており、生活道路の安全性が向上したとしている。