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国交省、自動車メーカー・IT技術メーカーと連携する「2020年までに高速道路での逆走事故ゼロを目指す取組み」
官民連携で道路と自動車が連携した対策を検討
(2015/11/27 18:20)
- 2015年11月27日発表
国土交通省は11月27日、高速道路における新たな逆走対策を示した「2020年までに高速道路での逆走事故ゼロを目指す取組み」を発表。これまで進めてきた道路側での対策に加えて、自動車メーカー等民間と連携した対策を検討して、各種取り組みを推進していく。
高速道路における逆走は、2015年(1~9月)の状況をみると、これまでに約190件の逆走が発生して、そのうち36件の事故が発生している。逆走の約5割はIC、JCTで発生し、運転者の約7割が65歳以上の高齢者であることが判明している。
同省や高速道路各社は、これまでに道路側の対策として、逆走が多く発生しているIC、JCT、休憩施設の合流部等で、逆走しにくい対策等を実施。また、誤進入がそのまま逆走に繋がる高速道路の出口部や平面Y型ICでも対策を実施した。
2014年度に対策を終えた箇所での逆走事案は減少していることから、これまでの道路側での対策を進めていくことに加えて、新たに自動車メーカー等民間と連携した効果的な対策を検討していく。
具体的には、逆走の運転者の約6割は高齢者であることから、「有識者会議(仮称)」を立ち上げて、認知症や交通心理の専門家等から効果的な逆走対策を助言してもらう。一方、「官民連携会議(仮称)」では、自動車メーカーやIT技術メーカー等と行政が連携して、効果的な逆走対策を検討を進める。