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AIR DO、同社の拠点・新千歳空港と中部国際空港を結ぶ路線を1日3往復開設
セントレアでは5社目の同路線就航
(2015/10/26 00:00)
- 2015年10月25日 就航
AIR DOは10月25日、新千歳空港(札幌)~中部国際空港(セントレア)線に就航したのを記念し、中部国際空港の出発口で式典を実施した。同日開設の函館~セントレア線と併せて、同社にとって初のセントレア便就航となる。
新千歳~セントレア線の運航ダイヤは下記のとおりで、3往復/6便をデイリーで運航。機材はボーイング 737-700型機(144席仕様)またはボーイング 737-500型機(126席仕様、年内に全機退役を予定)を使用する。
ADO130便:新千歳(08時00分)発~中部(09時55分)着
ADO132便:新千歳(10時40分)発~中部(12時35分)着
ADO136便:新千歳(15時15分)発~中部(17時10分)着
ADO133便:中部(13時05分)発~新千歳(14時45分)着
ADO135便:中部(14時50分)発~新千歳(16時30分)着
ADO137便:中部(17時40分)発~新千歳(19時20分)着
新千歳~セントレア線は現在、JALが5往復、ANAが4往復、スカイマークが3往復、ジェットスター・ジャパンが2往復を運航しており、AIR DOが5社目の同路線参入となる。
記念式典で挨拶にたったAIR DO 代表取締役社長の谷寧久氏は、「中部にはトヨタ自動車などの自動車関連産業、三菱重工業、川崎重工業のような航空機産業といった、先進的な技術系の企業が集まっている。中部地方の企業のうち、50社以上が北海道に工場あるいは事務所などを持っている。ビジネス上の付き合いは深い。観光においても中部圏には名古屋城、伊勢神宮など歴史的建造物や名所、旧跡があるし、2016年にサミットが開かれる伊勢志摩や、北に足を伸ばせば飛騨高山のような風光明媚な観光名所があるなど、観光資源にも恵まれている。ビジネスだけでなく観光面で非常に大きな人の動きがあると考えている」と、中部圏の魅力を紹介。
この路線の就航に対しては、「年間およそ120万人が中部国際空港と新千歳空港の間の飛行機を利用している。私どもは後発の会社で、すでに4社が中部セントレアと新千歳間を運航している。ここになんとか食い込んでいきたい。北海道にベースを置く航空会社として、飛行機に乗った瞬間から北海道を体感いただけるような心を込めたサービスを提供したい」と意気込みを語った。
続いて来賓代表として挨拶にたった国土交通省 大阪航空局 中部空港事務所 中部国際空港長の谷口安弘氏は、「中部国際空港と千歳空港の間には、昨日までは4社の航空会社が就航していた。本日からは北海道生まれ、北海道育ちのAIR DOが加わり5社体制の運航となる。利用者にとっては利用する航空会社を選ぶ選択肢が拡がり、ますます利便性が向上すると思っている。また、AIR DOの北海道を連想させる爽やかな水色と黄色のラインが入った航空機がセントレアの仲間に加わるので、エプロンも一層華やかに賑わうのではないかと思う」と就航に喜びを示した。
また、「北海道生まれの航空会社なので、北の大地から最新情報や珍しい物産などを紹介していただく機会が増えるのではないと期待している。安全運航を第一に、中部地区と北海道の経済関係のますますの強化、および利用者の利便性向上に貢献され、ますますご発展されることを願いたい」と地域交流拡大への期待を見せた。
次に挨拶した中部経済連合会 常務理事の三浦司之氏は、「このたびの就航先の札幌には、雄大な豊かな自然に親しむとともに、新鮮の魚介類や獲れたての山菜に舌鼓を打つ楽しみもある。これから北海道に向かわれるお客様もさぞかし楽しみにしていることと思う」と到着地である札幌の魅力に触れたあと、「中部圏においても、中部国際空港を玄関として、中部から北陸へ渡る地域を昇龍道エリアとし、歴史や伝統文化を味わえるように、県、自治体、観光団体、民間事業者が一丸となって国内外から観光客を呼び込む活動を行なっている。今回の就航を機に多くの観光客が当地を訪れていただけるものと期待している」と地元地域への経済効果に期待を見せた。
一方、「今回の就航便が定着し、さらなる路線拡大に繋がるよう、中部経済連合会としても、中部国際空港利用促進協議会をはじめ、列席の皆さんのご協力もいただきながら盛り上げていきたい」と協力の意を示した。
式典は、中部国際空港からAIR DOへの花束贈呈およびAIR DOから乗客代表者への記念品贈呈、そしてテープカットなどを実施。乗客代表者はAIR DOのファンとのことで、就航をお祝いするために名古屋を訪れ、AIR DOへのプレゼントも用意していたという。
なお、セントレア発~新千歳行き初便となるADO133便の乗客は111名(幼児2名)。初便搭乗の記念品を渡された搭乗客は機内へと進んでいった。