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成田、関西、中部空港の免税店、国際線乗り継ぎ客でも酒・化粧品の購入が可能に

特殊な袋「STEBs」に封入して対応。羽田空港も12月に導入予定

2015年10月27日 開始

 国土交通省は10月20日、空港内免税店の液体物の取り扱い変更について発表した。内容は、海外の空港で国際線を乗り継ぐ場合でも、空港内免税店で100ml以上の酒・化粧品といった液体物を購入可能になるというもの。酒などを、「STEBs(Security Tamper Evident Bags)」という特殊な袋に封入することで、乗継空港の保安検査場を通過できるようにする。10月27日から成田、関西、中部(セントレア)の各空港でSTEBsの取り扱いを開始し、羽田空港も12月中に導入する予定。

 これまで海外の空港で国際線を乗り継ぐ場合は、空港内免税店において100mlを超える酒・化粧品等の液体物の販売を控えていた。これは、100mlを超える液体物を航空機内へ持ち込みを制限する国際的なルール「量的制限規制」によるもので、100mlを超える液体物を所持したまま乗継空港の保安検査場は通過できない。

 しかし今回の発表により、成田、関西、中部空港内の対象免税店ではSTEBsという特殊な袋を取り扱う。STEBsは、開封すると痕跡が残るため、液体物に対して不正な行為が行なわれているかどうかを判別できるというもの。この袋に酒などを封入し、STEBsを認めている乗継空港で保安検査を受けるまで開封しなければ、保安検査を通過できる。なお、成田空港では35店舗(第1ターミナル19店舗、第2ターミナル14店舗、第3ターミナル2店舗)、関空では20店舗(第1ターミナルビル17店舗、第2ターミナルビル3店舗)、中部空港では5店舗でSTEBsを導入する。

 なお、市街地の空港型免税店(市中の消費税免税店は除く)でも同様の対応を行なう予定としている。

(藤縄優佑)