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全国の鉄道会社のレアなグッズが購入できた「第22回鉄道フェスティバル」

2015年10月10日~11日 開催

開催時間:10時~17時

東京・日比谷公園大噴水広場周辺

メインステージで行なわれた「きかんしゃトーマスキャラクターショー」

 国土交通省「鉄道の日」実行委員会は、「第22回鉄道フェスティバル」を日比谷公園にて10月10日~11日に開催した。開催時間は10時~17時。

 JRグループ7社はもちろん、東京都交通局などの自治体が運営する鉄道会社、全国の主要な私鉄、第3セクターなど多数の鉄道会社が出展しており、まさに日本の鉄道会社が一堂に会した祭典となった。

 各社とも出展内容としては、オフィシャルグッズや鉄道部品の販売が主要なものになっており、ここでしか販売されないレアなグッズや、これから発売されるグッズの先行販売なども行なわれた。10日10時の開場時は、目当てのグッズを購入しようと、通路の一部が人混みで身動きできないぐらいの来場者であふれていた。なお2013年の来場者は13万6000人、2014年は14万人と年々増加しており、2015年もかなりの来場者数にのぼることが予想される。

 なお、本イベントでは、鉄道に対する国民の理解と関心を深め発展に寄与した団体に送られる「日本鉄道賞」の発表展示やフォトコンテスト「交通総合文化展2015」の入賞作品などの展示も行なわれた。他にも「きかんしゃトーマスのミニSL乗車会」や「きかんしゃトーマスキャラクターショー」など子供でも楽しめるイベントが行なわれた。

鉄道に対する国民の理解と関心を深め発展に寄与した団体に送られる「日本鉄道賞」の発表展示
フォトコンテスト「交通総合文化展2015」の入賞作品などの展示
ミニSLの乗車が楽しめる「きかんしゃトーマスのミニSL乗車会」

鉄道建設・運輸施設整備支援機構

 数あるブースのなかで普段目にできないもの出展していたのが、「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」だ。鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、北海道新幹線や北陸新幹線の延長など、いわゆる「整備新幹線」などを建設し、各JRに施設を貸与している機関だ。また、鉄道総合技術研究所は、鉄道に関する様々な技術を研究開発し、実用を目指している機関。どちらも日本の鉄道にはなくてはならない存在だ。鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、スラブ軌道用(新幹線などに使われる線路のこと)のレール締結装置やトロリ線(いわゆる架線)のサンプル、2016年春に開業する北海道新幹線 奥津軽いまべつ駅の模型、同機構が整備した新幹線の説明などのパネルを展示していた。

 隣接ブースの鉄道総合技術研究所はパネル展示と映像で日本の鉄道の発展の歴史などを紹介していた。

スラブ軌道用のレール締結装置の展示。締結方式によって4型と8型がある
リニア実験線やフリーゲージトレインといった最新の技術研究の紹介
トロリ線(いわゆる架線)のサンプル
トロリ線やレールの設置模型
北海道新幹線や鉄道敷設に関するパネル展示
奥津軽いまべつ駅の模型
青函トンネルに掲げられている銘板“扁額”のレプリカ。“青函隧道”と書かれており、隧道とはトンネルのこと
GIS(地理情報システム)を活用して交通計画の策定を支援するシステム「GRAPE」の説明
鉄道総合技術研究所のブース。新幹線の歴史をパネルで紹介
鉄道総合技術研究所の紹介

JRグループ7社と関連団体の展示

 JR北海道(北海道旅客鉄道)、JR東日本(東日本旅客鉄道)、JR東海(東海旅客鉄道)、JR西日本(西日本旅客鉄道)、JR四国(四国旅客鉄道)JR九州(九州旅客鉄道)、JR貨物(日本貨物鉄道)のJRグループ7社も物販を中心に、各会社のイベント列車のアピールなどを行なっていた。また、3月26日の北海道新幹線 新青森駅~新函館北斗駅間の開業で注目が集まっている北海道と北海道観光振興機構や「東北復興支援販売会」もJR北海道やJR東日本とブースを並べて出展していた。さらにNRE(日本レストランエンタプライズ)による駅弁の販売も行なわれていた。

JR北海道のブース
8月に運行を終了した寝台特急「北斗星」のグッズ
廃駅になった函館本線の張碓駅などの行き先サボ
“秘境にある駅”として名高い小幌駅の駅票グッズ
JR北海道のICカード「Kitaca」のグッズなどを販売
北海道と北海道観光振興機構のブース
北海道新幹線の開業をアピール
ブースでは記念撮影をしてフォトモザイクに参加する企画が行なわれていた
北海道新幹線H5系の模型を展示
JR東日本のブース
2017年春の運行開始が予定されている「四季島」の説明パネル
飯山線観光列車「おいこっと」の説明パネル
磐越西線の観光列車「フルーティアふくしま」の説明パネル
ダイヤブロックで作られたE5系。記念撮影ができた
子供向けのペーパークラフト教室
会場で販売されていた「JR東日本近郊路線図カレンダー2016」。E235系をモチーフにした専用箱付き
JR東日本のICカード「Suica」のキャラクターグッズ販売
E5系やW7系をモチーフにしたバッファロー製のマウスやナノブロックなど
東北復興支援販売会のブース
東北復興支援販売会のブースでは、金華サバの味噌煮や鯨の大和煮、笹団子が売られていた
久慈産の「山のきぶどうスカッシュ」も
JR東海のブース
JR東海のブースでは、タカラトミーのリニアライナーを展示。鉄道模型との速度比較などを行なって速さをアピールし、子供たちの人気を集めていた
JR東海のICカード「TOICA」のグッズやプラレールなどが販売されていた
東海道新幹線に関連した書籍なども販売
JR西日本のブース
JR西日本岡山支社のキャラクター「くまなく」と記念撮影ができた
JR西日本ICカード「ICOCA」のキャラクター、カモノハシのイコちゃんのグッズなどが売られていた
JR四国のブース
瀬戸大橋線などで運行されている「アンパンマントロッコ」をアピール
1年に2日間しか営業しない「津島ノ宮駅」の開業100周年を記念した入場券などを販売
観光列車「伊予灘ものがたり」のTシャツなど記念グッズを販売
「伊予灘ものがたり」のピンバッジやキーホルダーなど
JR九州のブース
JR九州の制服を着て記念撮影できるブースが人気を集めていた。特に“櫻燕隊”の制服が人気
「ゆふいんの森」をイメージした缶に入った豆せんべいやN700系をイメージしたパッケージに入ったバームクーヘンなど
九州新幹線のグッズを販売
JR貨物のブース
青函トンネルが北海道新幹線に供用されるのに伴い導入される機関車「EH800」をモデルにした撮影ブースが人気だった
勾配区間用機関車「EF64 1000番台」などデザインしたタオル
EH800をモチーフにした爪切り
NREのブース
NREは「チキン弁当」や「ひっぱりだこ飯」など各地の駅弁を販売していた

地方自治体の鉄道事業者や鉄道関連機関の展示

 東京都交通局や大阪市交通局、名古屋市交通局、京都府交通局といった地方自治体の鉄道事業者や、日本民営鉄道協会、日本地下鉄協会、PASMO協議会などの鉄道関連機関も物販ブースや子供向けのイベント、パネル展示を行なっていた。

日本民営鉄道協会のブース
日本民営鉄道協会の「みんてつ広場」ではスタンプラリーを実施していた
同じく「みんてつ館」では、鉄道のイラストを砂絵で作る子供向けのイベントを開催
東京都交通局のブース
東京都交通局のブースでは、日暮里・舎人ライナーの新型車330形をモチーフにしたステープラを販売
都電荒川線のピンズコレクション
三田線や新宿線のダイヤグラムなどを販売
80分の1スケールのスマホでコントロールできるバスのラジコン
グッズの購入者にはおまけの特典も
自治体の鉄道事業者のブース
名古屋市交通局のブース。実際に車両に掲出されていた路線図を販売
大阪市交通局のブース。谷町線30000系の動く時計「動(うご)クロック」などを販売
堺筋線や御堂筋線などのミニ方向幕
京都市交通局は使用されていた「小判(停留所名表示)」を販売
「トラフィ京カード」などの乗車券やメタリックファイルを販売
日本地下鉄協会
日本地下鉄協会は冊子「世界の地下鉄」を販売
ブース内には日本各地の地下鉄道事業者の説明パネルが掲示されていた
PASMO協議会のブース
PASMO協議会のブースでは、PASMOのロボットキャラクターのグッズを販売
PASMOロボットがあしらわれたパスケース
LINEスタンプ販売の告知やキャンペーンの告知ポスターも設置

私鉄各社のブース

 京成電鉄や東武鉄道、西武鉄道、東急、京浜急行、京王電鉄、相鉄、名鉄、近鉄、京阪電鉄、阪急電鉄、阪神電鉄、南海電鉄、西鉄、東京メトロの大手私鉄は揃ってブース出展を行なっており、鉄道部品やグッズ販売を行なっていた。他の私鉄や第三セクターの鉄道なども、全国から一堂に会してブースで自慢の鉄道グッズを販売していた。

京阪電鉄のブース
大手私鉄の中でもひときわ大規模な販売ブースを構えていたのが京阪電鉄。はとの特急標識が20万円で売られていたほか、様々な駅名票やヘッドマーク、鉄道部品、DVDや模型などのグッズが販売されていた
京成電鉄のブース
京成電鉄は2015年3月に運転を終了した3300形で使われていたつり革のほか、古い記念切符やスカイライナーのトートバックを販売していた
西武鉄道のブース
西武鉄道では、車両関連のグッズのほかアニメとのコラボレーショングッズなどを販売
東武鉄道のブース
東武鉄道のブースでは、「鶴瀬駅」の駅票やダイヤグラム、鉄道グッズが販売されていた
阪神電鉄のブース
阪神電鉄は8月に運行を開始した5700系のグッズや阪神タイガースのグッズを販売
東急のブース
東急のブースでは、2016年のカレンダーやキャラクター「のるるん」のグッズなどが販売されていた
秩父鉄道のブース
秩父鉄道のブースでは、パレオエクスプレスのグッズ販売や使用済み硬券のつかみ取りなどが行なわれていた
富士急のブース
富士急は記念乗車券や「ブールトレインテラス」に展示されている「スハネフ14 20」の銘板のレプリカなどが販売されていた
東京メトロのブース
東京メトロでは、実際に車内に掲出されていた路線図や乗務員用の鞄、メーターなどの鉄道部品が販売されていた
その他のブース
新京成電鉄のブース。8800形のキーライトなどを販売
つくばエクスプレスのブース。帽子やぬいぐるみなどを販売
嵐電のブースでは、本物のヘッドマークを販売
若桜鉄道のブース。SL C12のグッズやサボ、使用済み硬券などを販売
上毛電鉄のブースでは鉄道むすめ「北原ゆうき」のグッズを販売
上信電鉄は定規やペンケースなどの文房具を販売
和歌山電鉄では「たま駅長」や「ニタマ駅長」のグッズを販売

その他のブース

 鉄道事業者以外では、JINS、キヤノン、東芝、トミーテック、鉄道チャンネルなどがブース出展を行なっていた。

 JINSは、総合車両製作所とコラボし、鉄道車両に使用されるステンレスの端材から作られた「TYPEモハ」と「TYPEクハ」の2種類のメガネフレーム(各1万5000円)を先行販売。フレームには、総合車両製作所の刻印が施されているほか、プラットホームをモチーフにした専用ケースが付属する。

JINSは「TYPEモハ」と「TYPEクハ」の2種類のメガネフレーム(各1万5000円)を販売
フレームには、総合車両製作所の刻印が施されている
プラットホームをモチーフにした専用ケースが付属

 キヤノンは、鉄道写真愛好家向けに「EOS 7D Mark II」の展示や長根広和氏と村上悠太氏の写真セミナーを開催。東芝はPCを使って「鉄道クイズラリー」を実施。トミーテックは鉄道模型「鉄道コレクション」を販売。鉄道チャンネルでは公開収録が行なわれていた。

キヤノンのブース。鉄道写真愛好家向けに「EOS 7D Mark II」の展示や長根広和氏と村上悠太氏の写真セミナーを開催
東芝はPCを使って「鉄道クイズラリー」を実施
トミーテックは鉄道模型「鉄道コレクション」を販売
鉄道チャンネルでは公開収録が行なわれており、女子鉄アナウンサーの久野知美さんやタレント斉藤雪乃さんが出演。京成や東急、京急の担当者らがトークショーを行なっていた

(編集部:柴田 進)