ニュース
鰹節専門店にんべんのショップ「日本橋だし場」系列店を海老名SAと丸ビルにオープン
「だし」をベースにした軽食やおみやげ、だしドリンクが楽しめる
(2015/8/4 12:36)
にんべんは、8月1日、東名高速 海老名SA(サービスエリア)上り線に「日本橋だし場+(プラス) EXPASA海老名店」(営業時間8時~22時)をオープンした。さらに、8月3日、東京丸ビル地下1階「Maruchika」に「日本橋だし場 丸ビル店」(営業時間11時~21時、日祝日は20時まで)をオープンした。これに合わせ、この2店舗が報道陣向けに公開されたのでレポートする。
にんべんは、創業300余年の鰹節専門店。近年は単に鰹節をそのまま販売するだけでなく、長年にわたり培ってきた“だしのうまみ”ベースにしたさまざまな商品を展開している。また、2010年には創業地の東京日本橋室町のコレド室町1内の日本橋本店に、鰹節だしのおいしさを発見する場所「日本橋だし場」をオープンさせている。
「日本橋だし場」は、アルファベット表記で「NIHONBASHI DASHI BAR」と表記し、「場」を「BAR」と意味をかけている。だしをベースとした汁物やお弁当だけでなく、鰹節だしを手軽にドリンクとして飲むことができ、ダイレクトな「だしのうまみ」味わったり、知らなかった人が新たに発見したりすることができる店舗。この「日本橋だし場」を広げたものが、今回オープンする海老名SAと丸ビル店となる。
東名高速海老名SA上り線にオープンした「日本橋だし場+ EXPASA海老名店」は、「日本橋だし場」としての、汁物やだしのドリンク、かつぶしめしといった軽食に加え、他社とのコラボしたお土産物なども販売されている。「日本橋だし場」と物販の融合店舗となる。そのために「+(プラス)」が付いた名称となっている。
また軽食では、以下の店舗限定メニューが用意されている。いずれも気軽に食べられるメニュー。
・「海老菜むすび」(360円)
こだわりのだしで炊いたご飯に、桜エビと大根葉が入ったおむすび。2個入り。
・「海老菜玉子焼き」(200円)
だしを贅沢に使い、間に桜エビと大根葉を挟んだ玉子焼き。アイスのような棒が付いていて食べやすい。
・「海老かつおまん」(260円)
しょう油ベースで炊きあげたかつおの角煮に海老を加えたあんが入った中華まん。
お菓子類のおみやげ物のほか、小物ストラップや鰹節削り器など興味をそそる商品も揃えている。
東京丸ビル地下1階「Maruchika」にオープンした「日本橋だし場 丸ビル店」は、いわゆるデパ地下内の店舗。イートインスペースは、3席となっている。東京駅近くの丸ビル内ということもあり、丸ビル店限定のお弁当と総菜が販売される。お弁当のご飯は、すべてだしを使って炊き込まれているのが特徴。
「日本橋だし場」の、汁物やだしドリンク、かつぶしめし(こちらはだし炊きではない)も、もちろん提供され、テイクアウトも可能。汁物は360円で、だしドリンクは100円、かつぶしめしは200円。
代表取締役社長の高津克幸氏から挨拶と概要の解説があった。「創業元禄12年(1699年)から鰹節関連商品を販売してきました。これまで結婚式の引き出物をはじめとしたギフトに使われることが多かったのですが、近年では減ってしまい日常で使う『おだし』や『うまみ』を扱うことが多くなりました。かつお節だしの『うまみ』は、油や砂糖に比べカロリーが少ないというアドバンテージがあります。一汁三菜のバランスがよい食事で、いろんな食べ物から5大栄養素を美味しく健康的にとることができるのです。
そういったことを体験してもらおうということで生まれた体験型の店舗が『日本橋だし場』になります。飲食、物販に合わせ『学び』ができる、『場』(コミュニティ)を持つ店舗になります。これがとても反響が大きく、少し変えながら海老名SAと丸ビルに出店することになりました。多くの人に『だし』を知って頂きたいと思います。おだしを飲んだ方から、よくほっとするとの声を聞きます。ドライブやビジネスでの疲れを癒やして貰えることと思います。今後は、直営小売店舗やお総菜業態の開発、また2015年内にタイのバンコクに新店舗をオープン予定です」と今後の予定も含めて、概要の解説があった。
海老名SAと丸ビルはどちらも、外国人観光客が多い。そのため日本文化の「鰹だし」の「うまみ」の味を広く知ってもらうためにも、とてもよい店舗だと思う。とおりかかったさいには、ぜひ「だし」ドリンクで一息ついてみてほしい。