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マリオット、ミーティングのプランニングができるWebサイト「MeetingsImagined.com」をアジア太平洋地区で開始
ホテル担当者とのスムーズなやりとりができるアプリの提供も
(2015/7/15 08:47)
- 2015年7月14日 発表
マリオット・インターナショナル(以下マリオット)は、ミーティングやイベント、パーティーなどのプランニングをサポートする新しいタイプのコンセプトサイト「MeetingsImagined.com(ミーティングス・イマジンド)」と、プランニング決定後のホテル担当者とのスムーズなやり取りを可能にするスマホ向け「ミーティングサービスアプリ」の提供を、アジア太平洋地区で開始した。
「MeetingsImagined.com」は、ミーティングの目的やイメージ写真、トレンドなどからブラウズしていくことにより、プランニングをサポートしてくれるサイト。ユーザー登録をしておくと、「My Sets」に気に入ったイメージやプランを登録でき、SNSやメールなどでシェアしやすくなる。これにより企画側での意思疎通が簡単になる。
特にミーティングの「目的」を以下7項目に分類し、選びやすくしている点もポイントになっている。
- Celebrate:祝う
人生の節目や業績記念などで祝う時。授賞式や社交イベント - Decide:決定する
なんらかの決定が必要な会議 - Educate:教育する
新しいことを学んだり、スキルを身につける時。トレーニング、実演 - Ideate:アイデアを創出する(造語)
新しいアイデアを紡ぎ、革新的な考え方を促進する時。ブレインストーミングやキャンペーンの制作会議など - Network:交流する
アイデアを共有し、人脈を広げるとき。交流会、チームビルディング - Produce:作り出す、生み出す
なんらかのアウトプットを出す時 - Promote:発表、宣伝、販促
新たなアイディアを広める時。新製品発表会、商談会
さらに以下4つの構成で、絞りこんでいくことができる。
- Setup:セッティング
- Food & Drink:ケータリング、フィンガーフード、飲食
- Tech & Supplies:照明、音響、付帯設備
- Experiences:ミーティングを通じて達成すべきゴール
発表会場内には、東京マリオットホテル提供によるケータリングやフードの提案展示があり、「Ideate」「Educate」「Produce」「Decide」の4パターンで展示されていた。
Educateでは甘過ぎず気分転換に最適なダークチョコレートを使ったり、Decideではフルサービスのランチながら注意が散漫になりにくいメニューにしたり、Ideateではホテルでよくあるオレンジジュースではなく変わり種のパワージュースにしたりするなど、随所に工夫がある。もちろん見た目にも、美しさや新鮮さを感じるデコレーションが施されている。
また、これまでよくあった講義スタイルのミーティングスペースの使い方から離れ、より参加者の交流が生まれたり、アイディアの出やすい次世代型ミーティングスペースを提案していきたいとして、いくつかのイメージが提案された。スペースイメージ提案は、後述の「マリオット・グローバル・セールスミッション」内に設置されていた。
併せて提供が開始されるアプリでは、ミーティングの開催が決まった後に、細かな変更などをバンケット担当者とチャット感覚で相談できる。これまでは、ホテルに出向いたり電話での事前打ち合わせだったものが、スマートフォンやタブレットからできるようになる。
「MeetingsImagined.com」は、英語、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語の6言語で使用可能。日本語への対応はまだだが、サイト自体はビジュアル中心のため使い方は難しくなく、英語表示でも十分実用になる。もちろんサイトは英語であっても、日本のホテルへの申し込みや担当者との対応は、日本語で可能だ。
発表会にて詳細なプレゼンをしたのは、マリオット・インターナショナル ディレクター セールス、マーケティング&オペレーション・ジャパンの小杉眞弘氏。「ホテルを利用する顧客層は大きく変化し、よりグローバルになり、モバイルを気軽に使いこなし、SNSなどで繋がっている。その層に向けて、ミーティングなどのイベント需要で新しい波に乗らなくてはならない。『Meeting Imagined』というメッセージを掲げてイノベーションを起こしていこうとするのが、今回の『MeetingsImagined.com』を中心に据えた発表。日本では東京マリオットホテルとオキナワ マリオット リゾート&スパでトレーニングが完了している。ザ・プリンス さくらタワー東京、オートグラフ コレクションと大阪マリオット都ホテルは8月にトレーニングを受けるなど、本格的に導入を進めていく。2017年までにはサイトの日本語化も完了したい」と、意気込みも含め解説があった。
発表会に続き、「マリオット・グローバル・セールスミッション」が開催された。こちらは、マリオットが擁するホテルなどが多数集まり、旅行業界の担当者と直接会談をおこなう商談会。毎年恒例の開催となっている。
参加ホテルなどの出展ブースは以下(順不同)。アジアの中国やタイからの出展が多くなっている。
- ザ・リッツ・カールトン・ホテルカンパニー
- JWマリオット・ホテル・ソウル
- JWマリオット・東大門スクエア・ソウル
- ルネッサンス上海中山公園
- 台北マリオット・ホテル
- 香港スカイシティ・マリオット・ホテル
- JWマリオット・ホテル・マカオ
- ザ・リッツ・カールトン・マカオ
- ザ・ポートマン・リッツ・カールトン上海
- マニラ・マリオット・ホテル
- JWマリオット・ハノイ
- サーファーズ・パラダイス・マリオット・リゾート&スパ
- マリオット・エグゼクティブ・アパートメント・スクンビット・パーク・バンコク
- マリオット・エグゼクティブ・アパートメント・サトーン・ヴィスタ・バンコク
- バンコク・マリオット・ホテル・スクンビット
- マリオット・エグゼクティブ・アパートメント・バンコク・スクンビット・トンローパタヤ・マリオット・リゾート & スパ
- JWマリオット・プーケット・リゾート&スパ
- JWマリオット・マーキス・ホテル・ドバイ
- JWマリオット・ベニス・リゾート&スパ
- パリ、南仏エリア・クラスターセールス
- サンフランシスコ、シアトル、サンノゼ、ポートランドなど
- LAエリア、サンディエゴ、ラスベガスなど
- ワイキキ・ビーチ・マリオット・リゾート&スパ
- マウナケア・ビーチ・ホテル、オートグラフ コレクション
- レジデンス・イン & コートヤード / セントラルパーク
- レジデンス・イン & コートヤード / タイムズスクエア
- ニューヨーク、ボストン、フィラデルフィア、ニュージャージー
- マリオット / ザ・リッツ・カールトン・リワーズ(ポイントプログラム)
この中で、「JWマリオット・ホテル・マカオ」と「ザ・リッツ・カールトン・マカオ」は、今年5月27日にフラッグシップホテルとして2軒同時オープンしたばかりということもあり、簡単に紹介しておこう。
どちらも、マカオ南部のコタイ地区に位置する世界有数の大型複合リゾート施設である「ギャラクシー・マカオ」内にある。ギャラクシー・マカオは「グランド・リゾート・デッキ」という350トンの白砂が広がる波の出るプールを持つ総合メガリゾート施設。
マカオはカジノがあることで有名だが、近年ではカジノ目的だけではなくリゾート地としてゆっくり観光を楽しむ人が確実に増えてきている。落ち着いたリゾート旅はもちろんだが、キッズ向けの施設も備え、ファミリーでも楽しめる新リゾートになっている。ぜひ一度、バカンスに訪れてみて欲しい。