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横浜 大さん橋を発着する「コスタ・ビクトリア」のチャータークルーズがスタート

GWクルーズは1週間の旅程で9万円から、乗客の約2割が子ども

2015年5月3日 出航

「コスタ・ビクトリア」

 横浜市港湾局は5月2日、客船「コスタ・ビクトリア」が横浜発着クルーズを開始するのを記念したセレモニーを、横浜 大さん橋で実施した。同船は5月1日12時30分に大さん橋に入港。同17時にH.I.S.およびクルーズプラネットが実施するチャータークルーズに出航した。

 コスタ・ビクトリアはイタリアのクルーズ会社「コスタ・クルーズ」が運航する7万5166総トンの客船。2013年からH.I.S.および同グループ会社のクルーズプラネットによる横浜発着クルーズを行なっており、2015年で3シーズン目となる。

 今回のチャータークルーズは、5月3日に横浜を出港後、韓国 済州島(5月5日)、長崎 佐世保(5月6日)、奄美大島(5月7日)と巡って、5月9日の7時30分に横浜へ帰港するスケジュール。窓なし客室を2名1室で利用した場合の1名料金が9万円からで、さらに同室を3~4名で利用した場合の3人目と4人目の料金は4万5000円と、客船を使ったクルーズとしては低価格な料金を売りとしている。

コスタ・ビクトリアが停泊する横浜 大さん橋周辺のパノラマ写真。5月2日~5日に神奈川県庁本庁舎が公開されており、6階屋上からの眺めも楽しめる(クリック後、拡大ボタンを押すと1920×507ドットの画像が表示されます)
大さん橋に停泊するコスタ・ビクトリア

 セレモニーで挨拶した横浜市港湾局 みなと賑わい振興部 部長の栗田るみ氏は「コスタ・ビクトリアは2012年に初寄港後、2013年から両社の横浜発着クルーズによって何度も来ている、横浜港、横浜市民にとってなじみ深い船になった。これからも来ていただけるよう、おもてなしの心を持って、心を込めてお見送りさせていただく」と挨拶。

 乗船客に向けては「今回はGWでたくさんのお子さまが乗ってらっしゃると伺っており、きっと賑やかなクルーズになるのでしょう。たくさんの思い出と笑顔を持って帰ってきていただき、大さん橋で再会できることを楽しみにしている」と言葉を送った。

 また、大さん橋にカメラを持った人が多く集まっていることに触れ、「横浜港では、客船をテーマにしたフォトコンテストを行なっており、今年で12回目になる。9月1日から募集するので、ぜひ、このコスタ・ビクトリアを撮って応募してほしい」と呼びかけた。

 その後、横浜市からチャーター運航会社のクルーズプラネットへ記念品贈呈や、H.I.S.およびクルーズプラネットへの花束贈呈を実施。

 チャーター主催者を代表して挨拶したクルーズプラネット代表取締役社長の小林敦氏は「コスタ・ビクトリアのチャータークルーズも今年で3年目を迎え、毎年好評をいただいている。今年は非常にお子さまの乗船が多い。約2000人乗りがほぼ満船で、そのうち約400名のお子さまに乗船いただいている。GWまっただ中の出航、7日間で10万円以下という求めやすい金額ということもあるが、それ以上に日本にクルーズ文化が浸透し、たくさんの方に気軽に、手軽にクルーズを楽しんでいただけるようになったことを非常にうれしく思っている。これからも、より皆さまに気軽にクルーズを楽しんでいただける商品、サービスを提供していきたい」とし、見送りの人に対しても「来年は船側で“いってきます”と言っていただけるような商品を提案していきたい」と述べ、クルーズ旅行の裾野を広げる意欲を示した。

横浜市港湾局 みなと賑わい振興部 部長 栗田るみ氏
株式会社クルーズプラネット 代表取締役社長 小林敦氏
横浜市港湾局からクルーズプラネットへの記念品贈呈。灯台建設の本拠地となった日本最初の工業大学(修技校)が横浜に設けられたことを表わしたもの
歓送演奏を行なった鼓和のメンバーによる、クルーズプラネット、H.I.S.代表者への花束贈呈
中央左から横浜市港湾局 みなと賑わい振興部 部長 栗田るみ氏、株式会社クルーズプラネット 代表取締役社長 小林敦氏、株式会社エイチ・アイ・エス グループリーダー 髙橋洋氏。両脇は花束贈呈を行なった鼓和のメンバー

 その後、17時の出航を控えて、マーチングパーカッションパフォーマーの「鼓和-core-」による歓送演奏を開始。迫力の演奏を前に、乗客、見送り客ともに盛り上がる中、コスタ・ビクトリアは出港。鼓和のメンバーや大さん橋に集まった多くの人に見送られ、ベイブリッジを抜けて7日間のクルーズへ旅立っていった。

マーチングパーカッションを使ったパフォーマンス集団「鼓和-core-」による歓送演奏
歓送演奏が続く中、コスタ・ビクトリアは大さん橋を離れ、7日間のクルーズへ出港

編集部:多和田新也