静岡県、今季から富士山の入山料納付・事前学習が義務化。1人4000円、事前にアプリから支払いを呼びかけ

条例により入山証取得に入山料の納付・事前学習が必須となる

　静岡県は、静岡県側から富士山に入山する人に対し、入山料の納付・事前学習・山小屋への宿泊（14時～翌3時入山の場合）の3項目を今年から義務化する。静岡県富士登山条例・静岡県手数料徴収条例に基づくもの。

　いずれも専用のWebサイトおよびスマートフォンアプリ「静岡県 FUJI NAVI」（iOS/Android）からの受け付けを原則とする。現地にも手続き所や事前学習所を設置するが、時間がかかることに留意するよう呼びかけている。以下では、Webサイトおよびアプリでの操作について記載する。

　入山料の納付は、入山日時・人数の選択時に行なう。事前に専用のWebサイトに登録のうえ、ルートや入山日時、交通手段などを入力してから支払う。山小屋に宿泊する場合、利用する施設名も入力する。料金は年齢に関係なく1人につき4000円で、クレジットカードやPayPayなどが利用可能。

　事前学習は入山者情報を「静岡県 FUJI NAVI」に登録後、アプリから行なう。テスト形式で、全問正解して合格することが必要。合格後、個人情報を確認すると、QRコードで入山証が発行される。入山証の取得後も、当日中までは入山日時の変更やキャンセルが可能で、変更手数料やキャンセル料は発生しない。

　当日は、登山道の入口で係員にQRコードを提示する。山小屋に宿泊する場合は、宿泊予約が分かるメール画面なども別途示す必要がある。

　なお、ツアーなどで入山する場合は、旅行会社が入山料の支払いや事前学習を一括して実施することも認められる。また教育課程に基づく教育活動の場合や、障害者・介護者が入山する際は、事前の申請により入山料が免除される。