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「星が丘ボウル」跡地を複合再開発。一期工区を2025年2月に着工、2027年春のオープン目指す

2024年9月30日 発表

東山遊園は、新しい街区開発「(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクト」を行なう計画を発表した。画像は新しい街区の全体イメージ。

 東山遊園は、2023年12月5日に営業を終了した「星が丘ボウル」跡地(愛知県名古屋市千種区星が丘元町16-45)にて、新しい街区開発「(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクト」を行なう計画を発表した。

 敷地面積は、街区全体で1万8510.24m2(既存第2星が丘駐車場/星が丘テラス一部含む)。東山遊園が運営する商業施設「星が丘テラス」に隣接し、名古屋市営地下鉄星ヶ丘駅徒歩3分の利便性の高い場所に位置する。東山動植物園、平和公園といった緑地環境に囲まれ、多くの大学や高校が存在し、良好な住環境の維持が期待できる文教地区にも指定されているエリア。

 本プロジェクトの一期工区として、東山遊園が「星が丘テラス」の増床を含めた複合ビルを新設する。また、椙山女学園が大学施設を新設するとともに、二事業者共同で街に開かれた歩行者動線や広場の一部を整備する。一期A区の敷地面積は、1万1254.35m2(既存第2星が丘駐車場含む)。

 二期工区としては、住宅用途の新設、さらなる商業施設の増床を計画している。最終的には、「商」「学」「広場」「住」を一体として開発する複合開発プロジェクトとなる。最終的な開業は、2028年春を予定。二期計画概要は、来年春に発信する。

街区開発概要

街に開かれた街区設計

 街区中央には芝生広場を設け、季節変化が感じられる情景を創り出すことによってにぎわいと憩いの場を創出する。また、新設する大学校舎内から街区南東側の住宅地にじが丘方面に抜ける歩行者専用デッキを椙山女学園と共同して新設する予定。さらに、駐車場への車路も移設再整備することにより、車両と歩行者の交錯を極力なくし、利便性と安全な街づくりを進めるという。

商業施設

「星が丘テラス」の増床となる商業エリアは、開発コンセプトに沿った「自然体験・共生を体験できる店舗」や「知的好奇心を刺激する出会いに溢れる店舗」などの導入を検討する。モノだけでなく価値観を共有できるコミュニティや、居心地のよい環境による新たな価値提供を目指す。

 一期工区においては、「星が丘テラス」最大の大型区画を整備し、街の賑わいを創出するとともに、椙山女学園とも連携しながら知的好奇心や学び心を刺激し、文化的体験や交流を提供する店舗や施設とする予定。

大学施設(椙山女学園)

 椙山女学園は、本街区一角に「Cross Gate」をコンセプトとした新棟を建設する。同コンセプトは、学生や各空間がクロスして交わり合うことが起きる特別な空間(ゲート)を表現している。学生、教職員、卒業生、地域住民が、この場所で学ぶ、滞在する、移動するなどの活動を行なうことで、様々な情報や経験に出会い、思いがけないきっかけや相乗効果を起こす場としたいという想いを込めているという。

 新棟には、2024年に新設された情報社会学部を中心とした大学施設を建設する。また、低層階には「(仮称)星が丘コミュニティスペース」を設置する。情報社会学部の各種教室を中心に、情報デザイン学科生向けの電子工作室やデザイン工房、現代社会学科生向けの120人ワークショップルーム、学部を超えて学生の交流を促進するコラボレーションラウンジなどを整備する予定。

(仮称)星が丘コミュニティスペース構想

 東山遊園と椙山女学園は、包括的な相互協力関係を構築し、共同で「(仮称)星が丘コミュニティスペース」を開発することに同意した。同コミュニティスペースでは、「Enrich our life」をテーマに構想を進めている。

 働く女性を応援するライフデザインカレッジや課題解決型授業を実践する場を設けるほか、子育て支援拠点、可能な多目的スペース、コワーキングスペースなどを設置する。だれもが主体的に社会に関わっていくことを応援し、働く女性や子育て世代など将来世代が立ち寄りたくなるハーバータウンのような存在となることを目指す。

 また、エリア内外の組織や施設、コミュニティと連携をしたプログラムやイベントを実施することなどを通して、地域の創造的文化形成の中心となることを目指し、星ヶ丘のまちづくりに貢献するという。

建物概要

一期A区

建築面積: [新築部分]3567.62m2、[既存部分]2774.97m2
延床面積: [新築部分]1万6873.83m2、[既存部分]5228.94m2

一期A区イメージ
大学施設(椙山女学園)外観イメージ
大学施設(椙山女学園)吹き抜け部イメージ