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ポルトガル政府観光局、大韓航空の仁川~リスボン線新規就航でお勧めプラン紹介

2024年9月11日 就航

ポルトガル政府観光局と大韓航空が観光セミナーを開催

 ポルトガル政府観光局と大韓航空は、ポルトガル観光セミナーを8月28日に開催した。

 セミナーでは大韓航空の柘植雅治氏とポルトガル政府観光局の高岡千津氏が登壇し、9月11日に新規就航する仁川(ソウル)~リスボン線の乗り継ぎスケジュールや方法と、ポルトガルの魅力・お勧めプランを紹介した。

仁川~リスボン線の新規就航で片道20時間以下に

 これまで、東アジアからリスボンへの直行便は就航していなかったが、9月11日に仁川~リスボン線が就航することによって、日本から韓国を経由してポルトガルへ飛べるようになる。

 ソウルを経由するメリットとしては、中東経由では往路20時間以上、復路19時間以上かかるのに比べて、往路は18時間50分、復路は16時間40分と、往復ともに時間を短縮できる。また、乗り継ぎ時間は1時間半程度、最短45分。

 フライトは夏期・冬期とも水・金・日の週3日。柘植氏によると、リスボン行きは仁川空港を13時10分発に設定することで、日本各地から仁川で乗り継ぎ可能にしているそうだ。また、リスボン現地を夜に出発する便なので、夜まで観光スケジュールを組めるのもメリットだという。

 復路は仁川~日本に同日で乗り継ぎができるのは羽田のみで、そのほかは翌日乗り継ぎ。韓国にはビサなしで入国できるため、せっかくなら1泊して観光も楽しんでほしいと語った。

日本~仁川~リスボンのフライトスケジュール

 また、仁川~リスボン線に限らず、大韓航空はソウル経由でヨーロッパ各都市への渡航も可能。仁川での乗り継ぎのメリットとしては、ターミナル間の移動がなく、降機後はグリーンの乗り継ぎ表示に従えばたどり着ける分かりやすさだという。

 チケットは日本国内でソウル~最終目的地へのチケットが発券されるため、乗り継ぎは保安検査を受けるだけでOKで、グリーンの案内に従って3階の搭乗口までいけば乗り継ぎできる。もし乗り継ぎ便のチケットがない場合、トランジット窓口で発券可能。

 また、空港内で乗り継ぎを待つ間にはセキュリティゲート内のトランジットホテルやカプセルホテル、ホテルのほかにもリラックスチェアやチャージングアウトレット(無料充電コーナー)、ナップゾーン(仮眠エリア)、シャワールームなどを利用できる。さらに、乗り継ぎ時間が長い場合は、入国すれば無料のトランジットツアーにも参加できる。

 使用機材はボーイング 787-9型機で、エコノミークラスでも前の座席とのピッチを81cmと広めにとっているという。

 機内食は顧客の要望の多様化にあわせてアレルギー対応やヴィーガンミールの開発、ビジネスクラスでは事前注文なども受け付けている。なお、柘植氏のお勧めはビビンバ。

 さらに、万が一のトラブルのために多言語対応をしており、どの地域からでも日本語で対応可能。電話以外にもWebサイトやアプリからチャットで問い合わせもできる。

大韓航空 柘植雅晴氏

大韓航空の日本~仁川線(2024年9月11日~10月26日)

KE720便: 羽田(02時00分)発~仁川(04時35分)着
KE719便: 仁川(20時30分)発~羽田(22時50分)着
KE706 便: 成田(09時20分)発~仁川(11時45分)着
KE703便: 仁川(10時10分)発~成田(12時40分)着
KE722便: 関空(09時15分)発~仁川(11時05分)着
KE8728便: 仁川(06時50分)発~関空(08時45分)着
KE744便: セントレア(09時15分)発~仁川(11時20分)着
KE741便: 仁川(10時45分)発~セントレア(12時分40分)着
KE788便: 福岡(10時35分)発~仁川(12時00分)着
KE787便: 仁川(08時00分)発~福岡(09時分25分)着

大韓航空の仁川~リスボン線(2024年9月11日~10月26日)

KE921便: 仁川(13時10分)発~リスボン(20時10分)着、水曜運航
KE921便: 仁川(13時10分)発~リスボン(20時25分)着、金曜運航
KE921便: 仁川(13時20分)発~リスボン(20時30分)着、日曜運航
Ke922便: リスボン(22時10分)発~仁川(翌19時10分)着、水曜運航
Ke922便: リスボン(22時25分)発~仁川(翌19時20分)着、金曜運航
Ke922便: リスボン(21時55分)発~仁川(翌19時05分)着、日曜運航

大韓航空の日本~仁川線(2024年10月27日~)

KE720便: 羽田(02時00分)発~仁川(04時50分)着
KE719便: 仁川(20時40分)発~羽田(22時50分)着
KE706 便: 成田(09時05分)発~仁川(11時50分)着
KE703便: 仁川(09時55分)発~成田(12時20分)着
KE722便: 関空(09時15分)発~仁川(11時10分)着
KE8728便: 仁川(09時00分)発~関空(10時45分)着
KE744便: セントレア(09時05分)発~仁川(11時10分)着
KE741便: 仁川(10時35分)発~セントレア(12時分30分)着
KE788便: 福岡(10時30分)発~仁川(12時00分)着
KE787便: 仁川(08時00分)発~福岡(09時分20分)着

大韓航空の仁川~リスボン線(10月27日~)

KE921便: 仁川(13時00分)発~リスボン(19時40分)着、水・金・日曜運航
Ke922便: リスボン(19時40分)発~仁川(翌19時40分)着、水・金・日曜運航

ポルトガル政府観光局がお勧めするポルトガル初心者向けプラン

 次に、高岡氏が大韓航空の直行便を使ったお勧めのポルトガル旅行プランを2つ紹介した。1つ目はポルトガル南部を巡ってリゾートを楽しむプラン。2つ目はポルトガル中部・北部を巡る初心者向けプランだ。

 今回はこの2つ目のプランを紹介する。

ポルトガル政府観光局お勧め中部・北部を巡るプラン

1日目:
成田空港発~リスボンへ。1日目は宿泊のみ。
2日目:
リスボンのベレン地区、アルファマ地区を観光。
3日目:
コインブラに移動して観光。ダンワイン地方のワイナリーホテルに宿泊。
4日目:
ドウロ渓谷クルーズなど観光の後ポルトへ移動。ワインセラー訪問や体験型ワイン博物館WOWを観光。
5日目:
世界遺産に登録されているポルト歴史地区を観光し、中部地方海岸沿いの観光スポットを通りつつリスボン方面へ向かい、王家の離宮の街シントラに宿泊。
6日目:
リスボンに着いたら早めの夕食をとって空港へ。22時10分のフライトで帰途につく。

 1日目・2日目のリスボン観光では、世界遺産のジェロニモス修道院とペレンの塔、発見のモニュメント、コルメシオ広場、サンジョルジェ城、旧市街のアルファマ地区などを楽しめる。

ジェロニモス修道院(©Turismo Lisboa)
コルメシオ広場(©Turismo Lisboa)
サンジョルジェ城(©Turismo Lisboa)

 3日目はサーフィンを楽しめる海岸やウィンターリゾートを楽しるエストーラ山脈もある中部地方に向かい、コインブラを観光する。コインブラは世界遺産に登録された世界最古の大学「コインブラ大学」があり、ユネスコ世界遺産の美しい町並みを楽しめる都市。

 コインブラ観光後は、代表的なワイン銘醸地であるダンワイン地方を観光。ワイナリーホテルに宿泊する。

コインブラ大学(©Turismo Centro de Portugal)
コインブラ大学内の図書館(©Turismo Centro de Portugal)

 4日目は1756年に世界初の産地呼称制度指定を受けたワインの産地であり、ユネスコ人類世界遺産に認定されている「ドウロ上流ブドウ栽培地域」などを見て、ドウロ川クルーズやランチを楽しんだあと、ポートワインで有名なポルトへ移動。

 ポルトの対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアのポートワインセラーを訪問したり、コロナ禍で新たにオープンした体験型のワイン博物館「WOW」に行ったり、世界遺産に登録された旧市街の景観を楽しんだり、カルモ教会を訪れたりと、美食・絶景スポットを体験できる。

ドウロ川クルーズ(©Jose Manuel)
ポルト旧市街(©RCL RuiCunha)
夕焼けのポルト旧市街(©Município Porto)
カルモ教会

 5日目もバターリャの修道院や漁師町ナザレなどポルトを観光。高岡氏によると、ポルトは歩いて回れるくらいの広さながら、見どころが凝縮された街並みという。ポルト観光後、帰途に備えて中部地方海岸沿いの観光スポットを通ってリスボン方面へ。王族の離宮が集まっており、世界遺産に登録されている街「シントラ」に宿泊する。

シントラ ペナ宮(©Turismo Lisboa)

 6日目はロカ岬などを見ながらリスボンへ向かい、早めの夕食をとって空港へ向かい、日本へ帰るプラン。

 高岡氏によると、ポルトガルはサマーリゾート、ウィンターリゾートを楽しめる観光地で、多数の世界遺産など文化も豊かで見応えがあり、食事も美味しいそう。仁川~ポルトガル便就航でアクセスがスムーズになるため、ぜひ訪れてほしいという。

ポルトガル政府観光局 高岡千津氏