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免許不要で乗れる「スマートEV特定原付モデル」試乗してきた。座って乗れるから初心者でも安心

Makuakeで先行予約発売

2024年8月20日 先行発売

免許不要の「スマートEV特定原付モデル」発売

 ブレイズは、新商品「スマートEV特定原付モデル」を8月20日12時からMakuakeで先行予約販売する。

 同社の9モデル目となる「スマートEV特定原付モデル」は、2017年に発売した原付モデルと大きさや見た目は変わらないが、16歳以上なら免許不要で乗れる。

 家庭用コンセント(100V)で充電でき、約3.5時間で満充電になり、航続距離は約30km。サイズは60×123×100cm(幅×長さ×高さ)で、重量は約20kg。慣れれば最短5秒で折りたたみでき、屋内に収納したり、クルマに積載したりすることが可能。専用のカバーに入れれば持ち運んで移動もできる。

 車道を走る20km/hモードと、歩道を走れる6km/hをボタン1つで変更できる。モードの変更は完全停止したうえでブレーキを握らないとできず、急な発進なども防げる。

スペック
特定原付区分
慣れれば5秒で折りたためる
エレベーターにも入る大きさ
ハンドルも折りたためる

 同社によると、安全性にこだわっており、国土交通省が定めている性能等の確認試験・審査にもリリース前に合格している。また、バイク型で座って乗れるデザインにすることによって初動での転倒を減らし、安定して乗れるようにしているという。シート高は女性でも足がつく設定(75cm)。

 タイヤは一般的なキックボードタイプのスマートEVなどの直径が8インチであるのに比べて、12インチと大きめにすることによって段差で転倒しにくくなっているという。

タイヤは一般的なキックボードタイプより大きめ

 Bluetoothスピーカーを搭載しており、オプションのスマホホルダーを使えば画面を見ずにナビを使用することも可能。

 カラーはブラック、ホワイト、カーキ、ワインの4色を用意し、マットでメンテナンスしやすい仕上げ。一般発売予定価格は23万9580円で、最大35%オフ(15万5727円)などを実施する。

 また、特定小型原動機付自転車の安全性が問題になっているが、こうした問題を受けて同社では愛知県で高校生への交通ルール啓蒙や安全運転実習、公道運転実習、留学生への安全運転実習などの啓蒙活動も行なっており、今後は活動の場を拡大したいという。

手前からブラック、ホワイト、ワイン、カーキ
リターン
啓蒙活動の例

 発表会後、試乗会で筆者も初めてスマートEVに乗ってみた。基本的な操作は右ハンドルのアクセルを回すと発進し、左レバーが後輪ブレーキ、右レバーが前輪ブレーキとシンプル。

 感覚としては、電動アシスト自転車と原付バイクの中間のような乗り物だった。走行スピードは電動アシスト自転車に近いが、運転時のルールや操作は原付バイクに近いので、車道を走るときはほかの車両や交通ルールに注意が必要。

 ハンドル部分にはウィンカーとクラクションを備えており、左折や右折時はウィンカーを使って曲がる。ウィンカーもクラクションも大きめの音に設定されており、ブレイズのスタッフの方によると、周囲のクルマの死角に入ってしまったときに存在がわかって巻き込み防止に役立つという。ウィンカーの音は消し忘れ防止にも役立つ。

ハンドル部分とディスプレイ

 一時停止や右左折の減速時、下り坂でスピードが出てしまうときなどにブレーキをかけたが、ディスクブレーキで利きがよく、減速や急停止も安全にできそうな印象を受けた。

試乗の様子