ニュース

首都高、定例会見。都環~八重洲線を地下で結ぶ新京橋連結路や与野~上尾南の新大宮上尾道路などの進捗を説明

2024年4月10日 実施

首都高が定例会見を実施した。写真は首都高速道路株式会社 代表取締役社長 前田信弘氏

 首都高速道路は4月10日、霞が関の本社で定例会見を実施した。登壇者は代表取締役社長の前田信弘氏。

 今年度から始まる3か年の「中期経営計画2024-2026」では、AI/VR/MRやドローンなどを駆使した新しい点検技術、ETC専用化の促進、メンテナンス事業や用地補償コンサル・建築コンサルなど国内外のインフラサポート事業の拡大、カーボンニュートラルの取り組み加速、激甚化する災害への対応を支援する技術開発、新しい企業価値創出という6つのテーマを掲げた。

 更新事業の進捗としては、羽田トンネルや荒川湾岸橋で新たな更新が必要と考えられる箇所(21.6km)について、2024年度から事業に着手する。

 日本橋区間の地下化事業は、呉服橋/江戸橋出入口の撤去が2023年度に完了し、川の上空に約1割の青空が戻ったという。2024年度はトンネル工事などに着手していく予定。

 また、新規事業では、日本橋区間の地下化に伴い一部が廃止になる江戸橋JCTの代替として、都心環状(C1)と八重洲線(Y)を地下で結ぶ「新京橋連結路」の事業を2024年度から新規着手。2035年度の完成を目指す。2024年度は事業認可の取得、事業説明と用地補償説明を行なったうえ、地下埋設物の移設などを始める。

 首都高5号線、高速埼玉新都心線(S2)以北につながる与野IC~上尾南IC(仮)の新設事業「新大宮上尾道路」は目下用地取得中で、与野JCTでは与野出入口の付け換え工事を先行して実施している。