ニュース
エクスペディア、2024年の旅行トレンドはロケ地聖地巡礼や#Dupeのそっくり観光地
2023年11月9日 12:45
- 2023年11月9日 実施
エクスペディアは11月9日、2024年の旅行トレンド「Unpack'24」を発表した。グループのエクスペディアとホテルズドットコムのほか、日本など世界14か国・地域の2万人を対象にした調査からまとめたもので、6つのテーマを挙げている。説明したのは、エクスペディアホールディングス 代表取締役 兼 エクスペディアグループ リテール日本統括ディレクターの木村奈津子氏。
テレビや映画のシーンに触発されて現地を訪れる、いわゆるロケ地聖地巡礼のトレンドが続いており、2024年もその傾向が続く見込み。この「ロケ地巡り旅」は、世界的にはテレビ番組やストリーミングサービスの映画・ドラマ作品から影響を受けるケースが多いなか、日本は特にテレビ番組の影響(49%)が大きいという。2位が本(38%)になっていることも世界平均とは大きく異なる。
Z世代のTikTokなどSNSでトレンドになっている「#Dupe」は、高級ブランドに対してよく似た見た目・素材感などでずっと安価な代替品を指すものだが、観光地においても人気のあるエリアは宿泊費・渡航費が高騰しがちな傾向にあり、その代替地として2024年は「そっくり観光地」が人気を集めるという。
具体的に検索数の増加で見ると、ソウルに対する台北(2786%)や、バンコクに対するパタヤ(249%)、サントリーニ島に対するパロス島(193%)といった具合。これらそっくり観光地は、すでに8割が旅行経験ありと回答しており、同社は特にDupeに慣れた若い世代には受け入れやすいトレンドと分析している。
このほか、好きなアーティストを追っかける「音楽ツアー旅行」、旅行中はアルコールを控えて心身を整える「ノンアル旅」などが2024年のトレンドに挙がっているほか、雰囲気(vibe)が入ったクチコミが前年比1090%増加したことから「雰囲気重視のホテル選び」もトレンド入り。世界平均では「落ち着いた」(33%)、「モダンな」(33%)、「ビーチや海岸などがあるリゾート」(31%)が上位を占めるなか、日本では「落ち着いた」(65%)が圧倒的で、次いで「自然を満喫できる」(34%)となっており、日本人が旅先で自然や静かさなどを求めることが伺える。
最後のトレンドは「生成AI時代」で、ChatGPTなどに代表されるAIを使った旅程のプランニングなどに多くのユーザーが興味を持っているという結果が出た。