ニュース

セブ・パシフィック航空、成田~セブ/クラーク線を5月再開。片道最低100円からのセールも実施中

2023年4月18日 実施

セブ・パシフィック航空が成田~セブ/クラーク線を再開

 セブ・パシフィック航空は4月18日、成田発のセブ線・クラーク線の運航再開を発表した。成田~セブ線は5月1日から毎日運航、成田~クラーク線は5月21日から週4日で運航する。同路線の再開は2020年3月以来。

 また、この再開を記念して4月17日~19日に片道基本料金が最低100円(燃油代、空港使用料など別)のセールを実施している。対象は日本~フィリピン間の全路線で、対象搭乗期間は8月1日~2024年3月31日。

 発表会に登壇した社長兼最高商務責任者(CCO)のアレクサンダー・ラオ氏は、2022年度にフィリピンの国際線市場が急速に回復したことを説明し、2023年度は便数を週3000便以上へ拡大するという(2022年末時点は週2600便)。また、同社はフィリピン国内で平均機齢が最も若いエアラインであり、エアバス機を54、ATR機を19保有。さらに2023年にはエアバス A330/320neoを15機追加予定としている。

 なお、再開するセブ/クラーク線のほか、同社の日本~マニラ間は現在、成田発が1日2便、関空・セントレア(中部)・福岡発が1日1便で運航している。

セブ・パシフィック航空 社長兼最高商務責任者(CCO) アレクサンダー・ラオ氏

 日本支社長の松本知彦氏は日本マーケットの状況について、5月のセブ線とクラーク線の再開をもって便数がコロナ前と同水準(週46便体制)に回復するため、今年度は2019年度と同水準の売り上げを目指したいという。

 観光庁の発表では海外に比べ日本市場の回復は遅れており、アウトバウンドは2019年比で30%に留まっている。その理由について、松本氏は「物価の高さなどが報じられていることもあり、海外旅行に対するハードルの高さを感じている人が多いのではないか。ただ、すべての海外が物価高ではない」と述べ、フィリピンはほかのデスティネーションに比べて手頃な価格帯であり、短期でも訪問できる距離的な身近さがあるとした。また、物価の例として、日本でも著名なラーメン店の一風堂がフィリピンに出店しているが、1杯の価格は1000円程度で、「日本で食べた場合と遜色ない」と説明。

 セールについては、航空券が片道最低100円、燃油代や空港使用料は別途となっているものの、それらを含めても往復3万円くらいで収まることを挙げ、「例えば沖縄に行くより気軽に行って帰ってこれる」とお得感をアピールした。

セブ・パシフィック航空 日本支社長 松本知彦氏