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長野市の旧中社公会堂を再生したホテル「RITA戸隠」4月28日開業

2023年4月28日 開業

長野市の旧中社公会堂を再生したホテル「RITA戸隠」をオープンする

 awaiは、国選定の重要伝統的建造物群保存地区である戸隠で、歴史的な建物を活用した分散型ホテルプロジェクトを開始する。

 この第1弾として、かつて公民館として使われていた「旧中社公会堂」を再生したホテル「RITA戸隠」(長野県長野市戸隠3390)とフレンチレストラン「awai」を、4月28日に開業する。客室は全2室で、1泊2食つき2万5000円~。

コンセプトは「あわい」
まちなみを臨む客室
オリジナルフレンチコース

 戸隠は、鋭く切り立った戸隠山の麓に位置し、一帯は妙高戸隠連山国立公園にも指定されている。戸隠神社は、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなる2000年余の歴史をもつ神社で、「天岩戸開き神話」の地としてゆかりの神々が祀られているほか、地主神として水と豊作大神の九頭龍大神を祀っている。戸隠信仰は修験道とも習合して、中世から近世まで全国各地から多くの人が参詣するようになり、「戸隠講」が広がっていった。江戸時代には参詣者を宿泊させるための宿坊が構えられ、その外側に農民や職人等の屋敷が広がり、門前町が形成されている。また、「戸隠講」には多くの農家がおり、春には戸隠の水を自分の田畑にまいて豊作を願い、秋には収獲した作物を戸隠に納めていたという。

 今後は、第2弾として元茅葺民家を1棟貸し宿に再生する予定。茅葺屋根の維持が難しくなり、20年以上も空き家となっていた。トタンで覆われていた屋根を茅葺屋根に戻し、宿泊施設として2023年中に蘇らせる。同プロジェクトでは、戸隠で活動する茅葺職人の協力のもと、地域内外の人々をワークショップ形式で巻き込んでいく。

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