ニュース

土屋鞄のランドセル、2024年度入学向けラインアップ。軽量化もトピック、軽く背負うためのコツをインスタで公開

2023年1月31日 実施

土屋鞄製造所が2024年度入学向けランドセルを発表

 土屋鞄製造所は1月31日、2024年度に入学する小学生向けのランドセルを発表した。全9シリーズ52製品で、約40色のカラーバリエーションを展開する。価格帯は人工皮革の6万円台から天然牛革の10万円台後半までを設定している。

 この日行なった発表会では、2021年2月に登場して「男の子は黒、女の子は赤」といった既存の配色にとらわれないジェンダーレスなシリーズ「RECO(レコ)」や、手描き家紋職人が描き下ろした文様を型押しした新シリーズ「HERTE(ヘルテ)」、昨年12月に情報を公開した「ミナ ペルホネン」とのコラボシリーズ(関連記事「土屋鞄、2024年入学用ランドセルに『ミナ ペルホネン』コラボ第2弾。描き下ろしデザイン3柄各2色全6種類を販売」)を紹介した。

 2024年度向けのRECOは、デニムのようなブルー系「プリズムインディゴ」と深みのあるキャメル系「プリズムアンバー」の2色を追加した全10色に拡充。大人でも欲しくなる色をコンセプトにカラーを決定しているという。価格は8万3000円~8万4000円。

 HERTEは、紋章上絵師の京源三代目 波戸場承龍氏がこのシリーズのために描き下ろした文様をデザインに取り入れており、側面のマチや肩ベルトに型押しした。素材は防水加工を施した牛革を主に使用している。カラーは「ストーングレージュ」「フロストブルー」の2色で、価格は19万円。

RECOシリーズの新色、「プリズムインディゴ」と「プリズムアンバー」
新シリーズの「HERTE」
ミナ ペルホネンとのコラボ第2弾
ランドセルを取り巻くトレンド
インスタグラムで背負い方などの情報を発信していく
株式会社土屋鞄製造所 代表取締役社長 土屋成範氏
株式会社土屋鞄製造所 ランドセル事業推進本部 小川裕一朗氏

 同社は、2023年度入学向けのトピックの1つに「軽量化」を挙げている。実際、ラインナップの一部で本体側面の素材を牛革から人工皮革に変更することを100gの軽量化を果たしたモデルもあり、その重さは従来比90%の約1290g(全ラインナップ中の最軽量モデルは1160g)。また、大マチの1cmサイズアップによって収容力を増している。2021年モデルから継続して取り入れている特徴として、S字の肩ベルトや立ち上がった形状の背カン(本体と肩ベルトをつなぐ金具)などもあり、より軽量感のある背負い心地になっているという。

 あわせて、公式インスタグラム上でランドセルに入れるものの整理の仕方や肩ベルトの調整のコツなどをコンテンツ化して、背負いやすくなる動画として公開している。最近の児童は、教科書だけでなくタブレット端末や補助教材などを持ち歩く必要が増えており、こうした機能や取り組みを通じて、児童の日常的な負担の軽減を狙っていく。

会場には同社の2022年新卒社員が使っていたという2005年入学モデルを展示。当時と比べると、重さは変わらず容量は30%アップしているという
現在のモデル(2021年モデル以降)で取り入れたS字の肩ベルトで背負いやすく
背カン(本体と肩ベルトをつなぐ金具)は立ち上がり形状になっている
2005年モデルの背カン