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日本初進出、シンプルだけどプレミアムな「ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸」に早速行ってきた!

2022年11月16日 開業

市営地下鉄・四条駅から徒歩4分。「ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸」が11月16日に開業する

 ヒルトンは、日本初となる「ヒルトン・ガーデン・イン」ブランドの「ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸」を11月16日に開業する。客室数は全250室。ビジネスならびにレジャー目的の利用者をターゲットにしており、“シンプル、だけどプレミアム”をテーマに手頃な価格でヒルトンブランドのワンランク上の高品質なサービスを提供するという。

 市営地下鉄 五条駅/四条駅から約4分と駅近で、京都の中心エリアからすぐの立地。周辺は老舗和菓子屋や洋菓子店が豊富で、近場で街歩きも楽しめる。そのオープンに先がけて客室を含む施設の内部が公開されたので、今回はその様子をお届けする。

「ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸」の外観(中央の建物)
親しみやすい雰囲気のチェックインカウンター。スタッフの制服もカジュアルな装いだ

1人旅から女子旅・ファミリー旅までニーズに合った9タイプの客室を用意

 全250室の客室に共通するのは、木のぬくもりを感じる“和”な空間であること。伝統的な部分とモダンな要素を組み合わせた内装が特徴だ。周辺の松原通を意識し、松モチーフを随所に取り入れている。

エレベーターホールには職人の手による松をイメージした作品が飾られている
客室の廊下や装飾も松を彷彿させる色みとデザイン

 まずはスタンダードな「ゲストルーム キング」(平均約20~23m2)。シンプルながら明るい客室は、クローゼットの扉類をなくし開放感を出すなどの工夫がなされている。壁には木版画の書籍を手がける「芸艸堂」製の和紙パネルで京都らしさを、ソファには海洋プラスチックを活用した中綿のクッションなど、SDGsを意識したアイテムなどを配置した。

「ゲストルーム キング」。障子窓が印象的。1泊につき料金は約2万円~
木版印刷の書籍を手がける「芸艸堂」製の和紙パネル
ソファエリアには海洋プラスチック製の中綿を使ったクッションを配置
ワークデスクも用意
クローゼットは扉をなくしたことで部屋の開放感にひと役

 室内には大型テレビ、バスルームにはレインシャワーを完備。ワークデスクもあるので、ビジネスにも重宝する。

レインシャワーを完備。包まれるような使い心地だとか
シャワールーム使用時は扉を閉めることもできる。全体的にコンパクトで使いやすい
各種アメニティはピーター・トーマス・ロス。環境に配慮し大容量のボトルタイプを採用
お手洗いはTOTO製。比較的広めのスペース

 続いては、「デラックスファミリールーム」(平均約42m2)。板床のリビングスペースに敷布団を就寝時に用意する形を取る。こちらも明るく開放感のある間取りが特徴。リビングから寝室も覗けるような工夫がされ、常に家族が一緒である感覚も得られる。

「デラックスファミリールーム」1泊約6万円~
靴を脱いでのんびりできる家族でリビングスペースも用意
ベッドエリアとリビングは一部がつながっている
格子があり、入った際にモダンに映るうえ、目隠し的な役割も

 洗面エリアはミラーが2か所あるので家族はもちろん女子旅でのミラーの取り合いも皆無。バスタブもあるので、ファミリー連れにはかなりありがたいところ。

洗面エリアはミラーとシンクが2か所で朝の支度も同時にできる
バスルームは足がしっかり伸ばせるタイプ

 また6名まで宿泊できる「プレミアムファミリールーム」(平均約57m2)も用意した。こちらはリビングスペースと地続きのベッドエリアと2ベッドルームの2部屋分あるため、途中障子ドアで各ベッドルームのプライベートが守られる仕様。トレイも2か所用意。3世代でのお泊まりでも、安心して宿泊が可能だ。

「プレミアムファミリールーム」は横長の間取りが特徴。1泊約10万円~
奥には2ベッドルームと風呂、トイレを配置
障子ドアを閉めてプライベートが着替えや就寝時に守られる仕様

京都の旬が味わえる「Together&Co.」で朝から旅気分をアップ

 ホテルの1階には京都の旬の食材が味わえるレストラン「Together&Co.」を併設。天井が高く開放的な店内では、和洋ともに揃い朝食はもちろん、デイタイムのクイックランチに午後のティータイム、さらにバータイムやディナーまで京都滞在をサポートする。全201席と席数が多いのも特徴だ。

朝食からバーまでサポートする1階の「Together&Co.」
西京味噌とメープルシロップで旬の魚を漬けこんだ「ブラッケンシーズナルフィッシュ メープル&西京味噌風味」はふわふわ食感
京都ならではのちりめん山椒を使ったガッツリ系メニュー「スパゲッティペペロンチーノ ちりめん山椒&しば漬け」も用意
やわらかな食感の豚肉をスパイシーに仕上げた「京の都もち豚グリル 黒七味アップルソース」
京都ならではの九条葱がいいアクセントに!「国産牛すき焼き&九条葱ライスバーガー」
ヒルトン定番のブラウニーにナッツをプラス「自家製チョコレートブラウニー」

 京都ならではのお酒に地ビールなども提供しており、京都観光で「どこのお店に入ればいいのか……」など迷った際に、必ず美酒と出会えるようになっているとのこと。

仕事上がりの1杯にも。京都産のお酒や地ビールなども揃うバーエリアも中央に

24時間セルフで購入可能な「The Shop」も。いつでも欲しいものが手に入る

 海外のホテルではよく目にする無人のショップ「The Shop」も1階に用意。24時間欲しいものが購入できる。セキュリティも兼ねレセプション横にあり、チェックインカウンターで支払う形。ドリンク類のラインアップは、京都ならではのご当地ビール「京都麦酒」や京都丹波ワイン「フルーティ」、京都宇治玉露「玉兎」など。

24時間アイテム購入できる「The Shop」
ビバレッジは地元産のビール・ワインに玉露までいろいろ

 京都産のお土産類も。「小川珈琲」のコーヒーとミニバッグ、清水焼きのカップのセットや、オーガニックグラノーラ専門店「Cocolo Kitchen KYOTO」のグラノーラ、さらに「京都しゃぼんや」のお土産にぴったりなアイテムが揃う。

「小川珈琲」のコーヒーとミニバッグ、清水焼きのカップのセットも販売予定
オーガニックグラノーラ専門店「Cocolo Kitchen KYOTO」各種。自分用にもいい
「京都しゃぼんや」のリップクリームなども

京都市での開業は1つのマイルストーン、2024年には「ヒルトン京都」も開業予定

 内覧会と同時に行なった会見では、ヒルトン 日本・韓国・ミクロネシア地区代表のティモシー・ソーパー氏が「京都市での開業は1つのマイルストーン」と日本だけでなく世界的にも人気の京都エリアでの開業を喜んだ。

ヒルトン 日本・韓国・ミクロネシア地区代表 ティモシー・ソーパー氏

 また、2021年開業の「ROKU KYOTO, LXR Hotels&Resorts」、今回の「ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸」、2024年開業予定の「ヒルトン京都」と3軒を京都で展開することについても言及。

「京都はコロナ前後を考えても非常に魅力的で強いマーケット。どのエリアでも進出可能であり、成功すると期待している。戦略的にも重要な場所で2軒目をオープンできたのは喜ばしいこと。

 3年に渡る観光業界の厳しい時期を経て、圧迫されていた観光需要が急速に回復し始め、我々も新規開業に対し誇りと自信を持って邁進できるようになった。需要回復にともない、この美しい街に訪れる顧客を歓迎し、この分野でのホスピタリティの推進を行っていく」とした。

小規模でカジュアル、さらに手頃に過ごせるのが「ヒルトン・ガーデン・イン」ブランドとジェニー・マイロス氏

 ヒルトン アジア太平洋地域 ブランドマネージメント フォーカス・サービス兼オールスイート担当副社長のジェニー・マイロス氏も登壇。「ヒルトン・ガーデン・イン」ブランドは、小規模でカジュアルな環境で、手頃な価格で効率的な旅行体験をもたらすフォーカス・サービスのホテルと紹介。自然のなかで過ごすようにリラックスし、くつろげる場所という意味も名前に込められていると話した。

ヒルトン アジア太平洋地域 ブランドマネージメント フォーカス・サービス兼オールスイート担当副社長ジェニー・マイロス氏

 また、一貫したテーマとして「日常から離れて快適に過ごすことができる客室」「ワンランク上のアメニティ」「ソーシャルの場を活性化するバーを中心とした料飲体験」「ビジネス顧客にもフレンドリー」を挙げ、レジャー・ビジネスどちらでも快適で安心に過ごせると太鼓判を押した。なお、同ホテルに関してはレジャー利用が中心と見込んでいるため、社交を促すため料飲に重点を置いているとのこと。

伊藤総支配人は体験コンテンツやSDGsの取り組みを紹介

 ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸 総支配人の伊藤彰得氏は、今後提供するコンテンツを紹介した。

 癌封じの薬師如来、ならびに猫やインコ・文鳥のお守りが愛らしいと人気の「因幡堂(平等寺)」での護摩体験や「聖護院門跡」での山伏体験なども提供していくとのこと。また、京都エリアではめずらしいドックフレンドリーなプランも紹介。部屋で食事を一緒に楽しめるなど、ニーズが多ければ今後も部屋数を増やしていくという。

ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸 総支配人伊藤彰得氏

 さらに、エシカルレザーを採用したスリッパや布製ランドリーバッグの継続利用、海洋プラスチックから生産された中綿採用のクッションなど、ホテルのプラゴミ削減の取り組みについても言及した。使い捨ての習慣を見直し、SDGsへの意識の高い顧客への訴求も考えており、今後取り組みを拡大していくという。