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ツーリズムEXPOジャパン2022、4年ぶり東京開催でウクライナ・キーウからも出展の打診。JATA髙橋会長「新しい旅の形を発信したい」

2022年7月11日 発表

2022年9月22日~25日 開催

日観振、JATA、JNTOが「ツーリズムEXPOジャパン2022」の開催概要を説明した

 日観振(日本観光振興協会)、JATA(日本旅行業協会)、JNTO(日本政府観光局)は7月11日、「ツーリズムEXPOジャパン2022」の開催概要について会見を行なった。

 世界最大級の旅イベントとして、各国の政府観光局や日本各地の地方観光局、航空会社、旅行会社、関係団体などが一堂に会しブースを展開。業界向けには展示商談会を実施する一方、会期後半は一般向けに開放し、多くの旅行好きが集まる秋の大型催事として存在感を放ってきたツーリズムEXPOジャパン。

 例年、有明の東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催してきたが、東京2020大会の影響で2019年は大阪、2020年は那覇で開催したもの、2020年前半からの新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、那覇会場は大きくディスタンスを取った形態となり、2021年(大阪会場)は開催を延期した。つまり、東京での開催は2018年以来4年ぶりということになる。

 会期は9月22日~23日を業界日、24~25日を一般日に設定し、東京ビッグサイトの会議棟および東展示棟(東1・2・4・5ホール)で開催する。なお、来場には事前登録が必要で、一般日の入場券は公式サイトで7月25日に発売する(前売り1000円、当日券1300円)。

ツーリズムEXPOジャパン2022の概要について説明する一般社団法人日本旅行業協会 会長の髙橋広行氏

 会見でJATA会長の髙橋広行氏は、今年の会期について「新しいツーリズムの形にチャレンジしていく場にしたい。この東京から新しいツーリズムを発信することに大変意義がある。コロナ禍を経て旅行に対するニーズは変化している。事業者はこれまでにないレベルで安心安全を求められており、旅行者はその対価を払うという形になっている」と述べ、前回の東京開催とはまったく状況が異なることに言及。

「新しい時代へのチャレンジ ~ReStart~」を開催テーマを設定し、「ニューノーマル時代の新しい旅のカタチの体験」「旅のチカラで地域振興に貢献」「新しい国際交流のカタチを日本から発信」「持続可能な観光振興の推進」の4つのポイントを訴求する場になるという。

 ポスターに大きく打ち出した「HELLO NEW JOURNEY」のキャッチコピーには髙橋氏のいう「新しいツーリズムの形」の期待を込めており、旅に出たくなるような衝動や興奮・高揚感をキービジュアルに込めている。

 2018年開催時の来場者数は4日間通じて20万人を超えており、観光への期待が「いかに大きいか明らかになった」とする半面、今回は展示規模を縮小したこともあり、出展者数は現状で1000超のブース、来場者数は業界日5万人、一般日10万人の計15万人程度を見込んでいるという。

 会期初日の22日には、定期航空協会 会長の井上慎一氏(ANA 代表取締役社長)による基調講演、各国の観光大臣(8か国程度)を招いた第5回TEJ観光大臣会合などを行なうほか、23日にはSDGsやアドベンチャーツーリズムなどテーマ別のシンポジウムを実施。また、髙橋氏はウクライナのキーウ(キエフ)からも出展の打診が来ていることを明らかにし、ウクライナの戦後の観光振興の一助になりたいと述べた。