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「ANA LOUNGE」成田空港 第2サテライトにオープン。隈研吾が手掛けたラウンジ内部を写真とともに紹介

2022年7月1日 オープン

第1旅客ターミナルの第2サテライトにオープンした「ANA LOUNGE」

 ANAは7月1日、成田空港 第1旅客ターミナル 第2サテライトに「ANA LOUNGE」をオープンした。成田空港では3か所目となる新しいラウンジで、ANAやスターアライアンス加盟航空会社のファーストクラス/ビジネスクラス搭乗客、ANAマイレージ会員のダイヤモンド/プラチナ会員を対象としている。

 そのほかスターアライアンスのゴールドメンバーと、ブロンズ会員はマイルもしくはアップグレードポイントを使って利用することも可能だ。本稿では事前公開の模様をレポートする。

第2サテライトANA LOUNGEのエントランス
搭乗ゲート21~25の下層にある
エスカレーターまたはエレベーターで移動できる

 今回オープンする第2サテライトANA LOUNGE(144席)は、国内各空港(新千歳/伊丹/福岡/沖縄)と同様に建築家の隈研吾氏が監修したもの。「一期一会」をコンセプトに和のテイストを前面に出した空間では、出発前の時間をリラックスして過ごせるようANAならではのおもてなしを提供するという。

 特徴は、木材の栓(セン)を使用した大和壁による温かな空間を演出しているところ。そのほかバリアフリーのシャワールームや受付のローカウンター、車いす利用者向けの優先座席など、ユニバーサルデザインも取り入れている。

 本来であれば2020年3月29日にオープンする予定だったが、それにはコロナ禍前の成田空港全体の増便傾向とそれに伴うラウンジ利用客の増加があり、第4(現在一時休止中)、第5サテライトのANA LOUNGEも混雑が目立つようになったことが背景にあると担当者は説明した。

座席は144席用意されている。窓はないが、室内はほどよい明るさになっている
ソファー席やデスク席、テーブル席などがある
ACコンセントやUSB充電ポートも備えている
壁には栓が使われており、美しい木目が和のテイストを醸し出している

 軽食は和食と洋食のメニューがそろい、ビュッフェ形式で楽しめるようになっている。ドリンクも、ソフトドリンクやコーヒーマシンに加え、ビールを含めたアルコール類が充実している。また、麺類をオーダーできるヌードルバーを設けており、そばやうどん、ラーメンをいただくこともできる。カレーは人気のANAオリジナルチキンカレーに加え、ハラール対応のカレー、そしてアレルギーフリーのカレーも用意している。

ビュッフェスタイルで軽食を楽しめる
鶏から揚げやフライドポテト、ラザニアなどのホットミール
サラダバー
クロワッサンなどが並ぶパン類
おむすびやいなり寿司も用意されていた
ソフトドリンク、ビール、コーヒー、アルコール類が楽しめるドリンクバー。ANAオリジナルブレンドワインも置いてある
ANAオリジナルチキンカレー
ハラールチキンカレー
アレルギーフリーカレー
豆と野菜のトマト煮込みカレー
きつねうどん。そばもある
かき揚げそば。もちろんこちらもうどんにできる
とんこつラーメン

 シャワールームは5つの個室が用意されており、そのうちの1部屋はバリアフリー仕様になっている。利用方法も簡単で、入口近くにある受付機に自身の電話番号を入力して予約すると、順番が来たらメールで知らせてくれる仕組みだ。もし、携帯電話を持っていない場合でも、番号札を発券することで予約することは可能だ。

ニーズの高いシャワールームも用意されている
室内はシャワーブースのほか、トイレや洗面台、クローゼット、ソファなど、一通りの設備を備えている
こちらは車いすの利用者でも使いやすいように部屋のなかは広めで、ドアはスライド式になっている。各所に手すりも取り付けてある

 ANAの担当者は、「より多くの人にご利用していただき、ANAらしさを感じてもらいたいと思っています。そしてコロナ禍が収束しつつある今、日本の方だけでなく、外国の方にもご利用していただき、日本を感じていただければと思います」と抱負を述べた。利用機会があれば、ぜひとも立ち寄ってもらいたい施設だ。