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NEXCO中日本、ひび割れた路面深層部を直接補修する新技術開発へ。浸水による損傷を防ぐ

2022年5月25日 発表

深層部における損傷メカニズム

 NEXCO中日本は、コンクリートコーリングと東亜道路工業と共同で、舗装を開削することなく路面から深層部の脆弱化した箇所を補修する技術を開発する。

 近年、交通荷重・舗装の支持力低下・水の浸入など複合した要因により、路盤に疲労ひび割れが発生し、水が浸入することで路盤の土砂化や永久変形が発生する舗装の深層部(上層路盤・下層路盤)における損傷が増加傾向にある。

 上層部を含めて打ち替えると、工事に要する車線規制時間が長く、コストも大きくなってしまう。今回開発する新技術では、路面から注入用の機具を脆弱化した深層部まで差込み、セメント系やアスファルト系の材料を注入することで、予防保全として舗装の損傷範囲が拡大する前に補修するというもの。

 当面は部分的な損傷への補修を適用対象として、2023年度末までの開発完了を目標とする。

これまでの舗装の損傷メカニズム
現在の打替え工法イメージ
深層改良による補修イメージ