近鉄、大阪～京都～奈良を乗り換えなしで結ぶ観光特急「あをによし」を運行開始

近鉄は観光特急「あをによし」の運行を開始した

　近畿日本鉄道は、大阪～京都～奈良を乗り換えなしで結ぶ観光特急「あをによし」の運行を4月29日に開始した。

「あをによし」は、既存の特急車両（12200系）をベースに改造を加え、「くつろぎの歴史旅」をコンセプトに設計・デザインした。車両名称は世界遺産や国宝が数多く存在する古都・奈良にかかる枕詞で、都の美しさをイメージしている。

大阪難波駅で行なった出発式のテープカット

　外装は、天平時代に高貴とされた紫色に塗装し、金のラインや紋様をあしらうことで高級感を演出している。内装には、奈良の正倉院の宝物をモチーフとした天平紋様などのデザインを多用した。

　座席は2名用のツインシートと3～4名用のアロンシートの2種類。座席数は84席で、リニューアル前の約1/3にすることでゆったりとした移動空間を提供する。

　販売カウンターでは、シェラトン都ホテル大阪の車内販売限定「あをによしバターサンド（レーズン＆マロン）」（コーヒーまたは紅茶付き）や、大和醸造クラフトビール、季節のジュース、プレミアムトマトジュースなどを販売する。また「あをによし」グッズとして、オリジナル和ハンカチやキーホルダー、フェイスタオル、クリアファイルも販売する。

あをによし

ツインシート

サロンシート

販売カウンター

ライブラリー大和醸造クラフトビール、あをによしバターサンド