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本日開業イイナパーク川口・川口ハイウェイオアシスに行ってみた! レストランと売店は約2倍に拡大。子供向けの屋内遊び場も

2022年4月25日 開業

イイナパーク川口・川口ハイウェイオアシスが開園

 川口市は4月24日、翌25日に施設全体がオープンする「イイナパーク川口・川口ハイウェイオアシス」(埼玉県川口市)で開園記念式典を開催した。本稿ではその模様と、施設内の詳細を写真で紹介する。

 イイナパーク川口は赤山城跡をはじめとする歴史文化遺産を活かすとともに、地域振興や農業の活性化などにも寄与する公演として、「広域的な集客性に配慮した『水と緑のオアシス空間』の創出」をテーマとして2012年度から整備を開始。2018年度から2021年度にかけて北側区域がひと足先に開園していた。

 そして今回、首都高 川口PAに接するエリアとして川口ハイウェイオアシスの整備が完了。施設全体が完成する運びとなった。

イイナパーク川口・川口ハイウェイオアシス

所在地: 埼玉県川口市赤山501-1
公園面積: 約8.9ha
開園時間: 9時~18時
駐車台数:
[公園内]普通車88台、障がい者専用3台
[公園外]普通車244台、大型車5台
[首都高速側]普通車179台、大型車43台、障がい者専用5台

 同施設は公園周囲の一般道からアクセスできるのはもちろん、首都高速を下りずに利用することが可能。こうしたハイウェイオアシスは全国に23か所あり、関東近郊では上信越道 藤岡PAの「ららん藤岡」、北関東道 壬生PAの「みぶハイウェイパーク」に続いて3か所目。首都高速としては初めての設定となる。

施設外観
全体図
右側がトイレと屋内あそび場、左側が商業施設
中央の通路を抜けると芝生エリアなど北側区域が見える
パーキングエリアとの境界部分
パーキングエリアから進んでいくと小型車とバスのルート分岐。ハイウェイオアシス側には大型車のスペースは用意されない
小型車のルート
施設と道路の間は段差のないバリアフリー構造。駐車側スペース側は安全面から段差が設けられている
小型車の駐車スペース
施設に近いところに屋根付きの障がい者専用スペースを用意
二輪車用スペースも屋根付き
充電スポットも1台分用意
喫煙スペース
トイレ
男子用トイレの一部にはちょっと変わった便器がある
なんと鋳物製だ
休憩スペース。奥にはイベントなどで利用する集会所も用意
壁には川口市の旧市役所本庁舎手使われていた鋳物製の壁装飾の一部が移設されている

レストラン「かまど炊きご飯『和楽』」「麺処『衎衎亭』」、カフェ「BOOM CAFE」、売店「HWO STORE」

 従来のパーキングエリアに近い場所に位置するのがレストランとカフェ、売店が入居する商業施設だ(営業時間:7時~21時、座席数:約100席)。売店の面積とレストランの座席数は従来の約2倍に拡大され、ゆったりと食事などを楽しむことが可能。公園側からも利用できることからテイクアウトやカフェメニューも充実している。提供されるご飯は川口市の名品となる鋳物羽釜を使用するとともに、埼玉や栃木で栽培されている「姫ごのみ」をブレンド。季節によってブレンド比率を変えることによってより美味しく食べられるように工夫しているという。

施設外観
店内
レストランの券売機
川口PAの人気商品「スタミナもつ焼き丼」のほか横浜のイタリアンレストランが監修した洋食メニュー、埼玉名物「肉汁うどん」など多彩に用意
提供されるご飯は鋳物羽釜で炊いたもの
取材時には見ることができなかったが「おこげ」もできるそう
座席。窓側にはカウンターも用意
カフェメニューも充実。イチオシは川口市内にある「星野とうふ店」の豆乳を使った「豆乳ソフトクリーム」
こちらも目移りしそうなメニュー
テイクアウト用のおにぎりも店内で調製
姫ごのみをブレンドしたお米を鋳物羽釜で炊いたコダワリのおにぎりを用意
売店では青果も用意
埼玉みやげが並ぶ
懐かしいベーゴマなども
麺コーナー。埼玉名物の肉汁うどんも
地元産のポテトチップなどちょっとレアなモノも
冷蔵商品にも地元産が並ぶ
店内には川口市の名品となる鋳物製アイテムの展示も
十二支を描いたベーゴマ

屋内あそび場「ハイウェイ キッズ パーク ASOBooN(アソブーン) KAWAGUCHI」

 駐車場北側に位置するのがアソブーン。子供向けの遊具や施設を提供するボールネンドがプロデュースする施設で、屋内あそび場としては関東最大級のスペースを誇る。靴を脱いで遊べる大型遊具やエアマットなど7つのエリアで構成されている。

営業時間: 平日10時~17時、土日祝10時~18時
定休日: 火曜
利用料: 1500円(子供1名+大人1名)、6か月未満は無料
追加人数: 子供900円/人、大人600円/人
※平日は時間無制限(再入場可)、土日祝は2.5時間制(再入場不可)

施設外観
料金など
施設内には多くの遊具が並ぶ
靴を脱いで遊べるスペース。エアマットなどもある
首都高速をイメージしたスペース
砂場などがある屋外空間も用意されている
砂場で使えるシャベルなども用意

開業記念式典

 記念式典では、まず主催者を代表して副市長 清水竹敏氏が登壇し、新型コロナウイルス感染により来場ができない市長 奥ノ木信夫氏のあいさつを代読。そのなかで奥ノ木市長は「市民の憩いの場であることはもちろんのこと、首都高利用者など多くの市外の方にも来場していただき、より一層川口の魅力を強く発信する場となるよう期待しております」とコメントを寄せた。

川口市 副市長 清水竹敏氏

 続いて来賓を代表して衆議院議員 新藤義孝氏が登壇。この地域が「川口の街のなかでもっとも潜在的なポテンシャルを持った土地」であったと語るとともに、「この地域をどう開発していくかは街の最大の戦略的な課題だった」と前置き。その後、東京外かく環状線(外環)が開通したものの、川口にできたのはジャンクションであり、「クルマや人が下りてくれないため経済が動かない」ことから、「この地域にどうやって人を呼び込むか」が課題であったと語り、イイナパーク川口が誕生する経緯を述べた。

「川口の周辺の人達が遊びに来る、高速で遠くから来た人達がここで一時休んでいただきながら楽しんでもらう。もしかしたら川口に来るために高速道路に乗ってくる人達が増えてくる。そのように考えると本当にワクワクする」と今後の地域発展に期待を寄せた。

衆議院議員 新藤義孝氏

 首都高速道路は、レストラン、売店、店舗、屋内遊戯施設「アソブーン」の運営、管理をグループとして担っており、代表取締役社長の前田信弘氏は「お子さまからお年寄りまで幅広い世代が集い、憩える空間の提供」に努めていくとコメント。

 また、川口PAについては昭和62年にオープンして今年で35年目となり、東北方面から首都圏への玄関口として年間50万台、100万人が利用しているが、今回のリニューアルで「駐車台数は119台から227台」「店舗の座席数と売店の売り場面積はそれぞれ約2倍」「公園内には休憩所や集会施設も設置」するなど施設面も強化。「首都高をご利用のお客さまにとっても地元と触れあいながら快適にご利用いただける施設となりました。これまで以上に多くのお客さまにご利用いただけることを大変楽しみにしています」と締めくくった。

首都高速道路株式会社 代表取締役社長 前田信弘氏
川口市のマスコット「きゅぽらん」と首都高速のキャンペーンキャラクター「ETC2.0くん」も登場