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多摩川スカイブリッジを渡る臨港バスが出発! 天空橋~キングスカイフロントが約7分に

2022年3月28日 実施

2022年4月1日 運行開始

多摩川スカイブリッジを利用するバス新路線を記念して出発式を開催した

 臨港バス(川崎鶴見臨港バス)は3月28日、東急REIホテル(神奈川県川崎市)において多摩川スカイブリッジを渡る新路線の出発式を行なうとともに、同路線での試乗会を実施した。

 新路線はこの3月12日に開通した多摩川スカイブリッジを利用するもので、4月1日から運行がスタート。ルートは京急大師線 大師駅前を起点にキングスカイフロントを経由して京急羽田空港線 天空橋駅を結ぶ「大109」系統、浮島バスターミナルからキングスカイフロントを経由して天空橋駅を結ぶ「天空01」系統の2路線を設定する。

 前者は平日34本・土休日24本で所要時間は約17分、後者は平日12本・土休日5本で所要時間は約21分。運賃は多摩川スカイブリッジを渡る(都県境を越える)区間が220円、川崎市内のみの区間は210円となる。

路線図
時刻表

 出発式を前に行なわれた式典には、川崎鶴見臨港バス 取締役社長の平位武氏、川崎市長の福田紀彦氏らが出席した。

 主催者としてあいさつを行なった平位氏は新規2路線の開通について、川崎市との包括連携協定がベースにあると説明。これは同社の親会社である京浜急行電鉄と川崎市の間で平成29年に締結され、交通ネットワークをベースに産業の発展やまちづくりに向けて連携、協力して推進していくというもので、交通結節点の強化、整備などが盛り込まれている。そのなかにキングスカイフロント(殿町国際戦略拠点)周辺の整備も取り上げられており、今回の新路線もそれに沿ったものということになる。

 また、同社が東京都内に路線を開設するのは空港バスを除くと45年ぶりとのことで、関係各所や周辺住民の協力に感謝の言葉を述べた。

 最後にバス事業の運行者として「お客さまが安心してお乗りになれますよう安全運転を精一杯」行なっていくと述べるとともに、「実際にご乗車いただいて増便ができ」、そして増便により「大田区、川崎市の両地区のさらなる結び付きが強まることを心から祈念している」としてあいさつを結んだ。

川崎鶴見臨港バス株式会社 取締役社長 平位武氏

 続いて登壇した福田市長は2週間前に多摩川スカイブリッジが開通し、来月からは待ちわびていたバス路線が開通すると前置きし、これは「キングスカイフロントで働く方のみならず多くの方が待望していた路線」だと歓迎。さらに、「コロナ禍で交通事業者が大変な思いをされているときに新路線(を開通するの)は決断だったと思う」と感謝を述べた。

 また、同路線の開通により「空港を核に1つの大きな拠点となった。そこがバスでつながれる意義はものすごく大きい」と述べ、コロナ後は「両エリアに人、モノ、ビジネス、情報がグッと増える。便数もカンタンに増えるのではないか」と期待を寄せた。

川崎市長 福田紀彦氏

 テープカット後に来賓および報道関係者による試乗会が実施された。来賓からは「(橋の路面が新しいため)乗り心地がすごくよい」といった感想や、記念式典が行なわれたホテルから天空橋駅まで7分足らずで到着したことに驚く声が聞かれた。

試乗会に用いられた車両
同社のイメージキャラクター「りんたん」が描かれていた
車両の前でテープカットを実施
出発の合図
キングスカイフロント東停留所を過ぎると多摩川スカイブリッジが見えてくる
車内から多摩川スカイブリッジ河口側の眺め
天空橋駅から多摩川スカイブリッジ方面への分岐
ト字路を右折
多摩川スカイブリッジを川崎方面へ
キングスカイフロント交差点を右折する
天空橋駅~キングスカイフロント西