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開通前の多摩川スカイブリッジを歩いてきた! 羽田・川崎・東京湾・房総を望む開放感抜群の675m

川崎~羽田は徒歩10分に

2022年2月26日 実施

2022年3月21日 開通

開通前の多摩川スカイブリッジでウォーキングイベントが開催

 開通を2週間後に控えた「多摩川スカイブリッジ」で2月26日、ウォーキングイベント「川崎ディスカバーウォーク~殿町エリア編」が開催された。

 このイベントでは開通前の橋を車道、歩道の区別なく歩いて渡ることができたほか、QRコードを使い近隣店舗に設けられたチェックポイントを巡るラリー、「川崎区盛り上げ隊!」によるワークショップなども実施した。

 当日は好天に恵まれたこともあり、1500枚用意されていたラリーの参加カードが午前中に捌けてしまうほど(完走約1000名)で、16時の開催終了までには1万5000人を越えるほどの人出となった。

 記者も実際に歩いてみたが、河口らしい開放感が印象的だった。川崎側に広がるヨシ群落の美しさ、中央付近では遠く東京湾アクアラインの「風の塔」から房総半島、羽田側では広がる滑走路が眺められる。開通後はクルマで通るだけでなくぜひ歩いて渡ってみてほしい。

 4月からは京浜急行 空港線 天空橋駅を起点とした路線バスの運行も予定されている。なお、羽田空港への路線も計画されているものの、コロナ禍による空港利用者減少により、運行時期は未定となっている。

路線バス(4月から運行開始予定)

路線:
天空橋駅~大師橋駅(京浜急行 大師線)
天空橋駅~浮島バスターミナル
事業者: 川崎鶴見臨港バス

多摩川スカイブリッジ

 多摩川スカイブリッジは川崎市殿町地区「キングスカイフロント」(国道409号)と、東京都大田区の羽田空港跡地地区(環状第8号線)を結ぶ約840mの都市計画道路(うち橋梁は約675m)。それぞれ片側1車線の道路と歩道、自転車道からなり、原動機付自転車(50cc未満)および軽車両(自転車を除く)は通行できない。2017年に都市計画事業として認可を取得、同年から工事がスタートしていた。総工費は約300億円。開通は3月12日15時の予定となっている。

路線名: 川崎都市計画道路殿町羽田空港線、東京都市計画道路補助線街路第333号線
橋梁形式:
鋼3径間連続綱床版箱桁橋(602.55m)
鋼2径間連続鈑桁橋(72m)
道路延長: 約840m
幅員: 17.3~21.3m
設計速度: 60km/h
車線数: 2車線

多摩川スカイブリッジ。いずれも川崎側より
原動機付自転車(50cc未満)および軽車両(自転車を除く)は通行不可
橋上は50km/h制限、駐停車禁止になる
歩道と自転車道も上流側が川崎→羽田、下流側が羽田→川崎の一方通行となる
川崎側。正面に見えている高架橋が首都高速6号神奈川線(K6)、その下が国道409号
茶色い部分が歩道、その右が自転車道になる
車道は片側1車線
歩道には「多摩川いきもの図鑑」が随所に埋め込まれている
川崎河口側に広がるヨシ群落。対岸には東京モノレールが見える
街灯は欄干に埋め込まれている
上流側に見える首都高および県道の大師橋。多摩川スカイブリッジの開通前はここまで迂回する必要があった。条件がよければ左手に富士山が望めるハズ
河口側は遠く風の塔や房総半島も見ることができる
中央部から羽田方面にかけては7%の下り勾配
羽田空港B滑走路周辺が一望できる
橋を渡りきるとT字路
蒲田方面。正面右寄りに見えているのは羽田イノベーションシティ
国道357号方面。左手に見えているのは第3ターミナル直結の羽田エアポートガーデン(開業日未定)
東京モノレールが目の前。遠くには東京スカイツリーの姿も
B滑走路がよく見える
羽田空港船着場も至近
マスコットキャラクターも登場してファミリーの人気を集めていた。こちらは川崎市の選挙マスコット「いっくん」
川崎市田島地区の交通安全を啓発する「仮面ウォーカー タージマン」