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日本の有給休暇取得率が6年ぶり60%に。エクスペディア、世界16地域の国際比較
2022年3月29日 00:00
- 2022年3月28日 発表
エクスペディアは、「有給休暇の国際比較調査」を、世界16地域の1万4544名を対象に実施した。
調査によると、日本で働く人の有給休暇の取得率は6年ぶりに改善し、過去11年の調査で最高の取得率(2015年と同率)となった。2015年の60%以来、有給休暇の支給日数は20日間のまま、取得率45%~50%を推移していたが、2021年は支給日数20日のうち12日間を取得しており、60%となった。
また、コロナ禍における有給休暇の取りやすさについて調査したところ、半数以上が「変わらない」と回答したが、約3割が「取りやすくなった」と回答している。
直近で取った休暇の過ごし方については、日本で働く人の74%が「旅行はせず、ステイホーム」と回答した。また、2022年の有給休暇の取得について、35%が「休暇のうち最低1回は旅行せず、ステイホーム予定」としている。いずれも世界で最も多い割合となった。一方で、ステイホームしても旅行したときと同様に休息できるかについては、日本で働く人の61%が「はい」と回答し、世界で2番目に低い割合だった。
有給休暇を取得しない理由について聞いてみると、日本で最も多い回答は「人手不足など仕事の都合上難しいため(20%)」だった。次いで「新型コロナウイルス感染症の影響でどこにも旅行ができないため(16%)」「個人的な都合で難しいため(14%)」という回答になった。これに対し、全世界の回答の平均を見てみると、最も多い回答は「新型コロナウイルス感染症の影響でどこにも旅行ができないため(28%)」、次いで「新型コロナウイルス感染症への懸念があったため(20%)」「来年さらに長い休暇を取るために取っておく(17%)」となった。
2022年の旅行計画については、日本で働く人の約5人に1人が「国内旅行をすでに旅行済み」と回答し、世界で3番目に多い割合となった。
また、2021年1月1日~12月31日にエクスペディアで検索された2022年の国内旅行先をみると、1位に「東京」、2位に「沖縄」がランクイン。さらに、海外旅行先をみると、1位に「ハワイ」、次いで「バリ(インドネシア)」「パリ(フランス)」「ロンドン」などが続いた。