ニュース

北海道苫小牧~茨城県大洗間で「さんふらわあ」の無人運航に成功。約750kmを約18時間かけ航行

2022年2月7日 発表

日本財団は大型カーフェリー「さんふらわあ しれとこ」の無人運航実証実験に成功した

 日本財団は2月7日、北海道苫小牧から茨城県大洗にかけてカーフェリー「さんふらわあ しれとこ」の無人運航の実証実験に成功したことを発表した。

 日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」の一環で、商船三井フェリーが運航している「さんふらわあ しれとこ」に自立操船システムを搭載。約750kmの距離を、2月6日~7日に約18時間かけて航行したもので、世界最長距離の無人運航実証になるという。

 システムには、従来のAIS(船舶自動識別装置)とレーダーに加えて、可視光カメラと赤外線カメラを利用し、センサーやカメラで捉えた情報をAI学習によって他船として認識、他船との衝突回避のために開発したアルゴリズムによって他船を避ける操船を行なっている。陸上からの監視(モニタリング)では、AR技術を活用して、船上からの映像に各種情報を重ねて表示したARナビゲーションシステムの開発も行なわれた。

前方に他船(黄色)を発見し避航を計画する様子