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石川県、“金沢城復元の総仕上げ”となる二の丸御殿の復元に着手、2024年着工目指す

2022年1月4日 発表

石川県は金沢城 二の丸御殿「表向」の復元整備に着手する

 石川県は、1月4日に行なわれた谷本正憲知事の会見において、金沢城 二の丸御殿の「表向」復元整備に着手することを発表した。

 石川県では1996年に金沢大学跡地の用地を取得後、金沢城の復元整備に取り組んでおり、2001年の菱櫓・五十間長屋に始まり、直近では2020年にエントランスとなる鼠多門・鼠多門橋の完成まで、史実に則した復元整備を進めている。

 最後の復元整備事業となる二の丸御殿のうち、儀礼や政務の場所であった「表向」部のうち、御殿ならではの装飾が見られ、御殿の顔ともいえる玄関や式台周辺、約240坪を第1期の整備として現在基本設計の作業を進めており、2022年度に実施設計作業に移行、2024年度の着工を目指すことを表明。復元イメージも公開した。

 この「表向」部は二の丸御殿全体約3200坪のうち約1800坪を占めており、御殿ならではの装飾が見られない台所や能舞台の楽屋などを除く“主要部分”約1000坪を復元対象として3期から5期に分けて段階的に整備を進めていく方針を示している。

金沢城復元整備
二の丸御殿の復元整備進捗
二の丸広場一帯を御殿に関する情報発信として活用
二の丸御殿「表向」の整備範囲
復元イメージ