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クラウドで音声認識、文字起こしするボイレコ「オートメモS」。72か国語の会話をテキスト化

2021年12月9日 発表

ソースネクストがAIボイスレコーダ新モデルを発表した

 ソースネクストは12月9日、AIボイスレコーダ「AutoMemo(オートメモ)S」を発表した。2022年1月21日発売で、価格は2万4800円。

 録音した音声をクラウドのエンジンを使ってテキスト化(文字起こし)する携帯型端末で、2.83インチのタッチパネルを採用し、サイズは92×54×12mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約88g。バッテリは内蔵で、録音時の動作時間は約16時間。USB Type-Cポートで充電を行なう。

 本体にIEEE802.11a/b/g/nの無線LAN機能を備えており、インターネットに接続すると、録音データを逐一文字起こししていく。テキスト化したデータは、本体内部のほかGoogle DriveやOneDrive、Dropboxなどのクラウドに自動保存することができる。また、手持ちのスマートフォンの専用アプリを連携させると、より大きな画面でテキストの確認と音声の再生が行なえる。Bluetooth 4.2BLEに対応しており、近日中にBluetoothヘッドフォン/マイクが使えるようになるという。

既存のスティックタイプよりぐっとコンパクトになった印象
画面解像度は480×640ドットで高くはないが、文字はかなり読みやすい
充電用のType-Cポートと、ヘッドフォン、マイク端子
上部に内蔵スピーカーとマイクを備える
側面のボタンはスリープや再起動などに使う
専用アプリを使って画面の大きいスマートフォンと連携すれば、テキストがさらに見やすくなる

 音声のテキスト化は日本語だけでなく、英語・中国語など72言語に対応(ただし翻訳機能は搭載しない)。AIによる音声認識は既存のものを更新して精度が改善しており、正解率が75%から90%へ向上し、かつ自然な位置に句読点を打つようになったことで、文字起こししたテキストが読みやすくなっているという。

 オートメモは画面のないスティックタイプ(1万9800円)をすでに販売しており、新しい音声認識エンジンはこの既存モデルでも本体のアップデートなしで利用できる。

 なお、テキスト化機能は一部有料で、毎月30時間まで録音データをテキスト化できる「プレミアム」(月額980円)、1回のチャージで10時間分の録音データをテキスト化できる「10時間チャージ」(1480円、余った時間は繰り越し)の2プランを用意する。課金しない場合は、毎月1時間まで録音データをテキスト化できる「ベーシックプラン」で使うことができる。

設定画面からは利用中のプランや残り時間などが確認できる
検索機能が充実。日付やお気に入り機能による絞り込みにも対応する
オートメモSを説明するソースネクスト株式会社 代表取締役社長 兼 COO 小嶋智彰氏
複数の話者がいる環境でも認識率は高いという
一般的なボイスレコーダとの比較