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サントリーのRPG風工場体験「ビアアイランド」。自宅に居ながらプレモルの製造工程を学んでみた!
2021年3月9日 07:00
- 2021年3月4日 公開
サントリーは3月4日、ビール工場を見学できる無料オンラインコンテンツを公開した。同社は先日、ウイスキーを生産している山崎蒸留所と白州蒸留所において、リモート参加できる工場見学(有料)とオンラインコンテンツ(無料)の配信を始めているのも記憶に新しい。
ビール工場のオンラインコンテンツを製作した背景には、やはり新型コロナウイルス感染症拡大による工場見学の中止(2020年2月29日以降)がある。同社では、東京・武蔵野、京都、熊本・阿蘇の3工場で見学を受け入れ、年間で約26万人が訪れていた。コロナ禍とはいえ、これだけのPR対象が失われていたことになる。そこで、オンラインコンテンツを用意することにより、新たなマーケティング活動を始めることになったわけだ。
むろん、以前から行なっていたリアルの工場見学は続けていく方針であり、コロナが収束したあともオンラインコンテンツの配信は続ける予定で、リアルとオンラインによる2本立てがこれからの工場のPR活動になる。
今回、サントリーが用意したオンラインコンテンツは、冒険型ビール工場体験「ビアアイランド(BEER iLAND)」だ。自らアバターを操作し、用意された仮想空間を縦横無尽に駆け巡って、同社のビールに対する造詣を深めていく内容になっている。パッと見はファンタジーRPGのようであり、絵本に出てきそうなほのぼのとした世界観が目を引く。コンテンツはWebブラウザ上で楽しめるもので、PCでもスマートフォンでも利用できる。
ストーリーは、おもしろいことを探して旅している主人公がサントリー島に来訪し、世界最高峰のビール「ザ・プレミアム・モルツ」を完成させるというものだ。醸造家にアドバイスをもらいながら、高品質の麦芽やモルツ、天然水を集め、こだわりの製法でビールを作り、最後は厳格な製品検査を行なって出荷するまでをたどる。
ところどころに素材や醸造過程のムービーも用意されており、リアルの工場見学をしているような興味深いシーンも多い。コンテンツは20分~1時間程度で、話の途中であったとしても同じWebブラウザであれば再開することができる。また、コンテンツをクリアすると、「ビアアイランドマスター」の称号が与えられ、始める際に登録したニックネームの入ったエンブレムも表示される。それと同時に、ザ・プレミアム・モルツとグラス、神泡サーバーの入った特別試飲キットのプレゼントにも応募できるようになる。こちらは抽選で毎月100名に贈られる。
リアルの工場見学において非日常の特別感は代え難いものではあるのだが、時間や場所など移動の制約といった訪問に対するハードルも少なからずある。その点、オンラインコンテンツは五感すべてで感じることはできないが、時間や場所の制約からは離れ、自分の好きなときにどこからでも楽しめるというアドバンテージがある。内容もサントリーのビールに対する熱いこだわりと考え抜かれた製法を学べるので、普段気軽に飲んでいるプレモルがさらに美味しさを増すことは間違いない。