政府、1都3県の緊急事態宣言を3月21日まで延長

参議院の予算委員会で答弁する菅義偉首相

　政府は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県を対象とした緊急事態宣言について、3月21日まで延長することを正式に発表した。

　1都3県では1月8日～2月7日に緊急事態宣言が出され、1月13日に栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県がこれに追加された。2月に入り、感染状況が落ち着いてきた栃木県を除き、3月7日まで延長されることが決まり、首都圏以外の2府4県については3月1日に宣言が解除されていた。

　菅義偉首相は、3月3日に1都3県の緊急事態宣言を2週間程度延長する方向で検討することを表明。その後、5日の専門家による諮問委員会の承認を経て、西村康稔経済再生担当大臣が国会へ事前報告、政府の対策本部で正式に21日までの延長が決まった。

　緊急事態宣言にあわせてGo To トラベル事業の停止が続いており、一部で段階的な再開を求める声も上がっているが、再開の見通しは立っていない。

　菅首相は、対策本部会議後の記者会見において、Go To トラベル事業の再開の見通しを聞かれ、「当面再開は難しい」とコメントしている。