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新型コロナ対策分科会、感染拡大地域からの出発分のGo To トラベル除外検討を提言

2020年11月25日 発表

新型コロナウイルス感染症対策分科会から政府への提言

 新型コロナウイルス感染症対策分科会は11月25日、Go To トラベル事業について、感染拡大地域からの出発分についても一時停止の対象とすることを検討するよう政府に提言した。

 政府は、20日の同分科会の提言を受けて、24日から3週間、札幌市と大阪市を目的地とする旅行について、Go To トラベルの割引の対象外とする対策を講じている。しかし、両市からの旅行については割引の対象となったままとなっている。

 分科会では、北海道・首都圏・関西圏・中部圏の一部の地域において急激に感染が拡大しているとして、今後の状況に応じて当該地域からの出発分についても割引の一時停止を検討するように提言。あわせてGo To Eat事業の運用見直しやイベントの開催制限の変更なども検討すべきだとしている。

 また、本来は基本的な感染防止策の実行が重要であるにも関わらず、Go To トラベルの運用見直しのみに社会の注目が集まっていることに警笛を鳴らし、改めて酒類を提供する飲食店の時短営業やこうした施設の利用自粛、テレワークの活用などによるリスク軽減などの措置の徹底を訴えている。