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西武園ゆうえんち、リニューアル後の再開は2021年春。山崎貴&刀による大型ライドアトラクションを導入

2021年春 グランドオープン

西武園ゆうえんちのリニューアル後グランドオープンが2021年春に決定した

 西武鉄道は10月28日、開業70周年の記念事業としてリニューアルを行なう「西武園ゆうえんち」(埼玉県所沢市山口2964)について、2021年春にグランドオープンすることを明らかにした。

 リニューアルは1960年代をイメージした「あのころの日本」がテーマになっており、その目玉コンテンツとして、映画監督の山崎貴氏とUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の再建を手がけた株式会社刀の津野庄一郎氏がタッグを組んだ大型ライドアトラクションを導入する。

 また、昭和の商店街を模した街並みではゲストを巻き込んだライブパフォーマンスを行なうほか、商店街での食事や買い物も楽しめるという。エントランスには長崎電気軌道から譲り受けた路面電車(1050形1051号)が展示され、「“生きた昭和の熱気”がほとばしる世界」を作り出す。

山崎貴氏コメント全文

 昔からのライド好きとしては、この規模のライド制作に関わらせていただける事ができ非常に興奮しています。こんな機会めったにやってくるものではありません。驚きと興奮、思わずのけぞってしまうような迫力のアクションを出来るだけ詰め込んで多くの観客の皆さんに忘れられない体験!をしてもらう事を目標に日々制作に取り組んでいます。

 新しい西武園ゆうえんちが目指している「心温まる幸福感に包まれる世界」は僕がいくつかの映画の中で目指してきたものに大変近くとても共感しています。価値観が激しく変化していかざるを得ない現代において、その根っことなる感情を再確認するためにも、時折そういった世界に身を浸すことはますます大事な事になっていくのでは無いでしょうか?

 津野さんをはじめ「刀」の皆さんは以前からその仕事を注目していたメンバーでしたので、今回ご一緒できてとても嬉しく思っています。

 テーマパークのプロでもある彼らから教えていただけることもとても多く、映画制作にも生かせる様々なアドバイスは新しい視点を持つことができ、今回のライドにも次第に相乗効果が生まれてきていると日々感じています。彼らと共に作り上げる今回のライドは必ず沢山の人を驚異の世界に連れて行ってくれると信じています。

 来年を楽しみにお待ちください。

津野庄一郎氏コメント全文

 息つく暇もない圧倒的な興奮とスリルに巻き込まれる体験をお届けできると確信しています。ライド乗車中の体験の作りこみはもちろん、今回新しく生まれ変わる「西武園ゆうえんち」の世界観のなかから、どうゲストをライドの世界に引き込んでいくか、そして乗車後に「とにかく凄かった」「あのシーンがもう一度見たい」とゲストが感じられるかを常に追求しながらデザインしています。遊園地全体でめざしている、自分を放っておいてくれない、その世界に巻き込まれる体験、手触りを感じられるライブ感をこのライドでも実現していきます。

 今回協業する、山崎貴監督が制作される世界観の表現やVFX技術のクオリティの高さ、素晴らしさはもちろん改めて言及するまでもありません。数々の映画作品において、難易度の高いプロジェクトを次々と成功させてきた山崎監督と、「刀」のメンバーや西武グループの皆さまとも膝を突き合わせて戦略から議論し、ゲストの心を思い切り揺さぶる最高の体験を届ける、という一心でチーム一丸となって取り組んでいる実感があります。

 私たち「刀」のもつテーマパークでの体験設計のノウハウや精緻な消費者理解が、山崎監督の創り出す壮大な世界と組み合わさり、新しい「西武園ゆうえんち」の顔となる想像を超えるライド体験が誕生します。ご期待ください。

映画監督の山崎貴氏(左)と株式会社刀 シニア・クリエイティブ・ディレクター 津野庄一郎氏(右)