ニュース

熊本地震で被災した国道57号が10月3日開通。北側復旧ルート・現道部ともに通行可能に。熊本~大分間の所要時間を30分以上短縮

2020年9月11日 発表

平成28年熊本地震で被災した国道57号の北側復旧ルートと現道を10月3日に開通する

 国土交通省 九州地方整備局は9月11日、平成28年熊本地震で被災し、阿蘇大橋付近が通行不能となっている国道57号について、新たにトンネルを掘削した「北側復旧ルート」ならびに、国道57号の現道部を、10月3日に開通することを発表した。

 同エリアでは落石が土砂流入、地盤変状など多くの被害を受けたが、2020年3月に阿蘇大橋地区の斜面崩落部の対策が概成。JR九州(九州旅客鉄道)豊肥本線を8月8日に再開し、道路についても10月ごろに開通見込みであるとしていた。

 国道57号が一部通行不能となっている同区間では、現道に加えて、迂回路となっているミルクロードに沿うレイアウトで延長約13kmの「北側復旧ルート」を整備する方針を決定。新たに延長3659mの二重峠トンネルを掘削した。

 熊本~大分間をミルクロード経由でアクセスした場合の所要時間約43分に対し、北側復旧ルートでは約10分へと短縮。阿蘇地域のアクセスルートが回復し、新たな広域観光周遊ネットワークが形成されることによる観光活性化などに期待が寄せられている。

国道57号 北側復旧ルート
国道57号 現道部
開通効果
熊本地震の復旧状況