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ウェディング大手のテイクアンドギヴ・ニーズ、式場での日本ワイン提供を拡大

2020年9月10日 発表

テイクアンドギヴ・ニーズは結婚式場で日本ワインの比率を高める

 ウェディング事業大手のテイクアンドギヴ・ニーズ(T&G)は、同社が運営する全国の結婚式場で日本ワインの取扱量を段階的に拡大していくと発表した。

 同社では、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受け、日程変更の手数料の無料化や緊急事態宣言中の結婚式を中止にするなどの対応を行なってきた。こうしたなか、式が開催できないことにより無駄になってしまう食材も多く、同様に新型コロナウイルスの影響を受けている日本の産業を応援するため、日本ワイン応援企画を始めることにした。

 例年、同社が扱う年間1万2000組の結婚式において約13万本のワインが提供されているが、初年度は約30%を日本ワインに切り替え、段階的に比率を上げ、約10年で100%を日本ワインにすることを目指す。

 当初は、アサヒビール、安曇野ワイナリー、井筒ワイン、サントリーワインインターナショナル、サン・ビジョン(サンサンワイナリー)、高畠ワイナリー、メルシャンの7社のワインを提供するが、各店舗がある地域のワイナリーにも声をかけていく。また、その他の飲料や食材についても日本製品の比率を上げるとしている。

 同社代表取締役の岩瀬賢治氏は、9月10日に開催されたオンライン説明会において、提供するワインを国産に切り替えることで仕入れコストは上がるが、近年、国内外で評価が高まっている日本ワインを取り入れることで結婚式の価値の向上につながり、生産者のためにもやる必要があると語った。

9月10日に開催されたオンライン説明会には賛同するワイナリーの関係者も出席

 同氏は「私どもが提供する結婚式にご参列いただく方々は年間で約85万人いらっしゃる。結婚式がその方々の日本ワインを知っていただくきっかけになり、日本ワインの認知や美味しさが広がって、より多くの方々が日常的に日本ワインを飲むシーンが増えることにつながれば」と述べている。