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待機列ゼロで三密回避へ。ソラシドエアが、番号札での受付管理システムを7月31日導入。スマホで待ち人数など確認可能
2020年7月30日 19:44
- 2020年7月31日 運用開始
ソラシドエアは、羽田空港チェックインカウンターで番号札による受付管理システム「Airウェイト」を7月31日から導入する。
Airウェイトはリクルートライフスタイルが提供する受付管理アプリで、スマートフォンやタブレットを用いて受付を行ない、受付番号を示したレシートを発行して、窓口対応の順番管理を行なうもの。郵便局や銀行、自治体の役所、病院などで番号札による順番待ちを行なうケースが多いが、そのイメージに近い。
今回、運用開始に先立ち、導入に携わったソラシドエア 運送本部 運送企画部 東京空港支店 旅客課の高橋利奈氏と鶴田勇太氏に、導入経緯や意図、システムの使い方などを聞いた。
今回導入する羽田空港では、SKiP(スキップ)サービスや自動チェックイン機、自動手荷物預け機(ANA Baggage Drop)などにより、チェックインカウンターに立ち寄らずに保安検査場へ向かえる仕組みを整えているが、例えば便が欠航になるなどのイレギュラー発生時のほか、シニア割/ヤング割など年齢確認が必要な運賃、航空券の購入などでカウンターを訪れる人は1日に300名ほどおり、多いときには一度に30名ほどが列を成すことがあるという。
現状では減便もあって全体の旅客が少ないが、ソラシドエアでは8月1日から全便の運航を再開する予定となっており、繁忙期も迎えることから、行列による密の発生や、旅客への負担などへの懸念が課題となっていた。
そこで、「お客さまの待機列を解消することによるソーシャルディスタンスの確保」「お客さまご自身が待ち時間を把握できることで、お客さまの時間価値向上や、列に並ぶことで生まれるストレスの軽減」「便別の発番を行なうので、出発が近いお客さまを優先して案内でき、乗り遅れ防止につながる」といった効果を期待して、Airウェイトの導入を決めた。
また、空港スタッフ側にとっても、業務効率が向上するほか、待機列を前にする重圧が軽減され「落ち着いて、一人一人によりよいサービスが提供できる」という効果を期待しているという。
システムの選定・導入にあたっては、Airウェイトの実績と知名度のほか、低コストであることから、Airウェイト一本で話を進めたという。コスト面では、運用に用いるiPadは社内にあったものを活用し、そのほか、初期導入コストとして据え置き用の台やプリンタ購入が必要なほかは、月2万円程度と低コストで運用できるとしている。
そして、通常期であれば検討から運用開始まで2~3か月程度はかかるところ、Slackなどの活用により、検討開始から1か月程度での運用開始と、繁忙期前の導入を実現できたという。
このAirウェイトの導入後は待機列ゼロを想定していることから、列誘導用のスタンションを撤去し、広々とした雰囲気へとレイアウト変更も行なっている。
ちなみに、先述した郵便局や市役所などでは、印刷された番号札を取るだけで順番待ちになるシステムが多いが、「Airウェイトは便別管理ができる。紙だけではどの便のお客さまなのかを係員が把握できない」と、そのメリットを挙げた。
メールやLINEでも順番が近づいたことを確認できる
7月31日のカウンターオープン以降、ソラシドエアのチェックインカウンター前に受付のための端末が設置される。ここでの操作は直感的で、順番受付の開始→搭乗便の選択→確定→番号発行&レシート発券の4ステップが基本的な操作の流れとなる。搭乗券の購入など、チェックイン関連以外の手続きの場合は「本日以外の手続き」を選択する。案内のためのスタッフも常駐するとのことなので、操作に不安があったら相談するとよいだろう。
受付を完了すると、番号とともに、番号券(レシート)が発行される。チェックインカウンター上部に設置されたディスプレイで呼び出し番号が案内されるほか、係員の呼びかけも行なうという。
また、スマホを活用して通知を受け取れるのもAirウェイトの特徴となっている。レシートに印刷されているQRコードは、発行された番号ごとのユニークなIDを含むURLへのアクセスとなっており、自身の番号の呼び出し状況を確認できる。また、メールアドレスを登録すればメールでのお知らせ、LINEでの友達登録をしてIDを送信するとLINE通知を受け取ることもできる。
ちなみに、カウンターでの1人あたりの対応時間は、チェックインであれば1分半程度が平均で、航空券購入など相談を伴うと長くなることがあるという。取材時には待ち時間の目安などが表示されていなかったが、これは運用開始後に表示するようにするとのこと。
こうしたアップデートを行なえるのもAirウェイトのメリットとなっており、「いろいろなケースを想定し、現時点で考えられる万全を期しているが、導入後に課題が出てくると思うので、都度改善していきたい」との考えを示している。