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成田空港第3ターミナルでLCCが共同イベント。一丸となって利用者に感謝のお見送り

2020年5月31日 実施

成田空港第3ターミナルを使用するLCCが共同でお見送りイベントを実施

 ピーチ(Peach Aviation)、ジェットスター・ジャパン、SPRING JAPAN(春秋航空日本)、春秋航空のLCC 4社は5月31日、成田空港第3ターミナルで共同で各社の便をお見送りするイベントを実施した。

 このイベントはピーチが提案し、各社がそれに応じたもの。お見送りに用いた横断幕には、運航便のないチェジュ航空のロゴマークも入れ、LCC一体となって利用者への感謝を示すとともに、新型コロナウイルス対策に一体となって取り組んでいく姿勢を示すべく行なわれた。

 見送りイベントを行なったのは、SPRING JAPANのIJ701便(成田11時55分発~佐賀14時20分着)、ピーチのMM573便(成田13時00分発~札幌/新千歳14時50分着)、ジェットスター・ジャパンのGK111便(成田14時25分発~札幌/新千歳16時20分着)の各社1便。すべての便で、航空会社関係なく機体の脇にスタッフが並び、手を振って出発便を見送った。

午前中にはチェックインカウンター前でも出発客を出迎えた
Peach Aviation株式会社 成田空港所 所長 潮田高志氏
成田空港第3ターミナルの様子。各社、感染対策を施してカウンター業務を行なっている

 対象便となったSPRING JAPANのIJ701便は46名、ピーチのMM573便は62名(幼児1名含む)、ジェットスター・ジャパンのGK111便は141名(幼児1名含む)が搭乗。新型コロナ感染前の状況とまではいかないが、利用者が戻ってきていることが感じられる搭乗者数だという。

 ピーチは先日、6月19日から国内線の各路線で1往復以上を運航再開する旨を発表しているが、ピーチ 成田空港所 所長 潮田高志氏によると「公共交通機関として、まずは路線を運航すること」を重視したもので、「夏に向けて予約も徐々に上がってきている」といった状況だという。ただし、国際線については、就航先の国の受け入れ状況などに依存することから、具体的な再開計画はコメントを控えた。

 今回のイベントについては、「緊急事態宣言は解除されたが、引き続きNAA(成田国際空港)や周辺自治体、関連各所、そしてターミナル3に就航するジェットスター・ジャパン、チェジュ航空、春秋航空、SPRING JAPAN、ピーチが連携し、感染防止対策を徹底して、今後もお客さまをお迎えしていきたいと思っている」とその主旨を説明。

 また、「気を付けなければならないのは、いかにお客さまに安全にご搭乗いただくか。感染防止のためのシート、ソーシャルディスタンスを守ること、触っていただくチェックイン機などや機内の消毒を、各社で協力し、同じステージに立って取り組みをしていきたい」と一体となって新型コロナ対策に取り組む姿勢を示すとともに、「今回は第1ステージ。今後も各社と協力してイベントなどを企画したい」と、第2弾、第3弾とLCC共同イベントを計画していく意欲を語った。

見送りに参加した各社のスタッフ
SPRING JAPAN IJ701便(佐賀行き)のお見送り
ピーチ MM573便(新千歳行き)のお見送り
ジェットスター・ジャパン GK111便(新千歳行き)のお見送り