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優れた企画旅行を表彰する「ツアーグランプリ 2020」3月2日募集開始。「兼高かおる賞」新設を検討

Webエントリーが可能に

2020年3月2日~4月17日 応募受付

2020年6月11日 優秀賞発表

2020年6月22日 表彰式

一般社団法人日本旅行業協会 海外旅行推進部 副部長 薦田詳司氏

 JATA(日本旅行業協会)は2月27日、東京・霞が関の本部で定例会見を開き、海外旅行推進部 副部長の薦田詳司氏が「ツアーグランプリ 2020(Tour Grand Prix 2020)」の募集開始について説明した。

 ツアーグランプリは、旅行業における企画力やマーケティング力の向上、「観光立国」の施策に寄与することを目的に、海外旅行・国内旅行でもっとも優れた企画旅行を表彰する顕彰事業。

 主催はツアーグランプリ 2020実行委員会、後援は国土交通省(予定)、観光庁(予定)、JATA、日本旅行作家協会で、2020年で27回目を迎える。3月2日から応募の受け付けを開始し、6月22日のJATA総会で表彰式を執り行なう。

「ツアーグランプリ 2020(Tour Grand Prix 2020)」概要

応募受付期間: 2020年3月2日~4月17日
優秀賞発表日: 2020年6月11日
表彰式: 2020年6月22日 ※JATA総会
選考対象: 2019年4月~2020年3月末の期間に催行した募集型/受注型の催行旅行と訪日旅行で実施した企画
表彰:
[グランプリ 国土交通大臣賞]1点
[準グランプリ 観光庁長官賞(海外部門)]1点
[準グランプリ 観光庁長官賞(国内訪日部門)]1点
[優秀賞]10点
※グランプリと準グランプリは優秀賞10点から選出
Webサイト: ツアーグランプリ 2020(Tour Grand Prix 2020) ※3月2日受付開始

 これまでのグランプリの長い歴史のなかでさまざまな賞が設立され、分かりづらいものになっていたため、優秀賞を10点。その優秀賞のなかからグランプリを1点、準グランプリを2点選出するというシンプルな賞体系に改めた。

 また、従来受賞者は表彰式までは受賞したことを伏せておくルールだったが、協力者・関係者と一緒に式に参加して、喜びを分かちあいたいという意見が寄せられたため、2020年は6月11日に10点の優秀賞を事前に発表する形になった。

 応募方法は2019年までは書類一式を提出する形だったが、2020年からはインターネットでの申し込みに刷新する。「パッケージツアーの王道のようなものが少なくなっている」とのことで、そういった企画の応募に期待したいとのこと。また、大きな企業だと、応募前に社内審査で点数を絞り込んでしまうことが多いそうだが、「奮ってご応募いただきたい」と呼びかけた。

 審査委員長を2018年までは日本旅行作家協会の兼高かおる氏が務めてきたが、兼高氏が2019年に他界。2019年は同じく日本旅行作家協会の下重暁子氏が委員長を務めたが、2020年はJATA 副会長の菊間潤吾氏が務める予定。さらに2020年は、海外旅行のパイオニアであり敬意を表して「兼高かおる賞(仮)」を設けて、海外旅行の新しい形に挑戦している企画・人物・企業に贈ろうと検討しているとのこと。