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京セラ、駅ホームで視覚障がい者の安全な歩行をサポートする「スマート白杖」開発

2020年2月12日 発表

京セラが開発した「視覚障がい者歩行支援システム」

 京セラは、駅のホームなどで視覚障がい者の安全な歩行をサポートする「視覚障がい者歩行支援システム」(VAシステム:Visually-Impaired Assistance System)を開発した。

 同社が開発したのは、RFIDを活用した「スマート白杖」。駅のホームや列車の連結部などに装着したパッシブRFタグを読み取ることで、スマート白杖が振動するほか、連動したスマートフォンが音声で注意を喚起する。

 同社では、2月18日~3月19日の平日(火~木)13時~16時に横浜にある同社みなとみらいリサーチセンター(横浜市西区みなとみらい3-7-1)1階の「クリエイティブファブ」に体験コーナーを設置し、体験できるようにする。体験にあたっては事前予約が必要。

白杖の先にRFIDリーダー(アンテナ)を搭載
パッシブRFタグを読み取ると白杖が振動する
スマートフォンからは音声で注意を呼びかける
京セラが開発した「視覚障がい者歩行支援システム」

 同システムを開発した京セラ 研究開発本部 研究企画部責任者の中川浩文氏によれば、応用できる範囲はかなり広い。踏切や横断歩道、介護施設での応用のほか、湖沼や海岸、キャンプ場といったアウトドアにおいて危険を知らせるために活用することや、白杖以外でも靴などのウェアラブルデバイス、スキー用品などに機能を搭載することも視野に入れているという。