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エアアジアX、クアラルンプール~台北・桃園~那覇の定期便就航。セレモニーに沖縄県の玉城知事も出席

2020年1月22日 就航

エアアジアXがクアラルンプール~台北・桃園~那覇線の定期便に就航した

 マレーシアに本社を置くエアアジアXは、1月22日(水)にクアラルンプール~台北(桃園)~那覇の定期便を就航した。初便の那覇空港到着に合わせ、那覇空港国際線到着ロビーで記念セレモニーが開催された。

 就航便の運航ダイヤは下記のとおり。使用機材はエアバス A330型機で、プレミアムフラットベッド12席、スタンダードシート365席の計377席。

D7 384便: クアラルンプール(07時35分)発~台北・桃園(12時20分)着/(13時20分)発~那覇(16時00分)着、月・水・金・日曜運航
D7 385便: 那覇(17時50分)発~台北・桃園(18時30分)着/(21時20分)発~クアラルンプール(翌02時20分)着、月・水・金・日曜運航

 1月22日に運航されたD7 384便の初便はクアラルンプールを7時35分に出発、桃園(台北)を経由し、定刻から10分程度遅れの16時10分に那覇空港に到着した。搭乗客は377席に対し339名と好調なスタートであった。

到着便の案内モニター。上から4行目に当該機が表示
歓迎の横断幕。玉城デニー沖縄県知事も出迎えに並ぶ
降り立った関係者らを笑顔で迎える玉城知事

 到着ロビーに特設ステージが組まれ、記念セレモニーが始まった。エアアジアX会長のタン・スリ・ラフィダ・アジズ氏、エアアジアX取締役のダト・ファム・リー・イー氏、エアアジアX CEOのベンヤミン・イスマイル氏、マレーシア観光芸術文化副大臣のムハンマド・バクティア・ビン・ワン・チック氏がマレーシアから来日。沖縄県からは、玉城デニー知事、OCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)事務局長の目島憲弘氏が出席した。

到着ロビーに特設ステージが組まれ、セレモニーが行なわれた

 最初に玉城知事が登壇し、あいさつを述べた。「この就航をうれしく思う。いよいよこの3月には那覇空港第2滑走路も供用開始となり、より多くの海外からのお客さまを向かえることができる。今回の就航により、マレーシアのお客さまや、その先のヨーロッパのお客さまがマレーシアを経由して沖縄を訪れたり、日本のお客さまが沖縄を経由してマレーシアに行くことができるようになる。これを契機に、マレーシアやそのほかの国のお客さまが沖縄の美しい自然や独特の芸能や文化に触れ、その魅力を世界に発信していただければ幸いだ」と語った。

就航の喜びを語る玉城デニー沖縄県知事

 続いて、エアアジアX会長のタン・スリ・ラフィダ・アジズ氏が登壇し、あいさつを述べた。「エアアジアXグループは、日本への路線が開通してから2019年12月までに459万965人の方に搭乗いただいた。エアアジアXを利用していただく日本人のお客さまは2019年には129万人強となった。またマレーシアからは39万人強が日本を訪れており、今後ますます増えるだろう。沖縄を新しい目的地に加え、エアアジアXグループは現在35か所の目的地を持っており、グループ合計282機が沖縄とアセアン地域、アジア太平洋地域、アメリカ合衆国をつなぐことができるようになった。

 今年はマレーシアで『Visit Malaysia 2020』を催しており、さまざまなイベントやキャンペーンを企画している。多くのお客さまがマレーシアを訪れ、豊かな自然や多様な文化を体験・体感していただき、ビジネスチャンスも含めて国際的な市場と捉えていただきたい」と語った。

エアアジアX会長のタン・スリ・ラフィダ・アジズ氏

 また来賓あいさつとして、マレーシア観光芸術文化副大臣のムハンマド・バクティア・ビン・ワン・チック氏が登壇。「マレーシアと日本は歴史的にも長い貿易の関係を持ち、昔から文化的にも交流を重ねてきた。そのため、日本とマレー半島や東南アジア地域にはさまざまな共通点がある。個人的には、沖縄が日本の一部になる前の琉球としてのアイデンティティに興味があり、今回の滞在中にさらに知識を深めたいと思っている。

 最近、マレーシアのマハティール・ビン・モハマド首相も沖縄を訪れ、沖縄の独自性を体感してよい思い出を持ち帰った。首相は94歳と長生きで、健康のシンボルのような存在だが、沖縄は100歳を超えた人が多く世界的にも5本指に入るほどの長寿で健康なところだ。今回の就航により、日本とマレーシアがより深い関係が築けるだろう」とあいさつした。

マレーシア観光芸術文化副大臣のムハンマド・バクティア・ビン・ワン・チック氏

 続く記念品交換では、沖縄県からエアアジアXへ紅型風デザインの絵皿が贈られ、エアアジアXからは沖縄県、マレーシア観光芸術文化省、OCVBそれぞれにモデルプレーンが贈られた。

玉城知事からタン・スリ・ラフィダ・アジズ氏へ記念品が贈られた
タン・スリ・ラフィダ・アジズ氏から玉城知事へ、モデルプレーンが贈られた
続いて、タン・スリ・ラフィダ・アジズ氏からムハンマド・バクティア・ビン・ワン・チック氏へ
そしてOCVB目島事務局長へ記念品

 続いて参列者一同がエアアジアXのロゴが入った赤いリボンを手に、リボンカットが行なわれた。

エアアジアのロゴが入った鮮やかなリボン。一部参列者が合図の前にハサミを入れてしまうハプニングもあり、笑顔に包まれ和やかな雰囲気に
最後の記念撮影にはOCVB観光大使マスコットの花笠マハエちゃんも参加。マハエポーズをとる姿も

 セレモニー後にはインタビューの時間が設けられた。那覇就航の企画・準備はいつから行なわれたのかとの質問に、エアアジアX CEOのベンヤミン・イスマイル氏が「計画は約1年前に持ち上がった。OCVBと綿密に連絡を取り進めてきた。マレーシアは日本と親交があり、当社としても期待があったのでスピーディに進められた。JNTO(日本政府観光局)のサポートも大きかった」と答えた。

 また、タン・スリ・ラフィダ・アジズ氏は、「2020年というよい年の始まりに就航できてうれしい」と語り、マレー語で沖縄県民へメッセージを贈ってくれた。

 メッセージは「Selamat Datang ke Malaysia」。マレー語で「Welcome to Malaysia」の意味だそうだ。

左からエアアジアX会長のタン・スリ・ラフィダ・アジズ氏、マレーシア観光芸術文化副大臣のムハンマド・バクティア・ビン・ワン・チック氏、エアアジアX CEOのベンヤミン・イスマイル氏
タン・スリ・ラフィダ・アジズ氏がマレー語のメッセージの綴りを書いてくれた