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国交省、プライベートジェットの「すべての大きな荷物」の保安検査を義務化

カルロス・ゴーン氏の出国を受けて

2020年1月7日 会見

日産自動車株式会社 元会長のカルロス・ゴーン氏

 国土交通省 赤羽一嘉大臣は1月7日の会見で、日産自動車 元会長のカルロス・ゴーン氏が裁判所の出国許可を得ないままレバノン共和国へ逃亡した際、関西国際空港からプライベートジェットを使い出国したとされる件について、報道陣の質問に答えた。

 赤羽大臣は、プライベートジェットが一般の商用機のような不特定多数の旅客の安全性確保が求められているものではないことから、機長が必要性があると判断した場合に限り保安検査を実施しているという現状があるうえで、羽田空港、成田国際空港、関西国際空港、中部国際空港の4空港にあるプライベートジェット専用施設では、すべての大きな荷物の保安検査を義務化することとし、1月6日から実施していると説明した。さらに一般空港でも、国際線プライベートジェットでの大きな荷物に対しては、特に注意した保安検査の実施を徹底するよう指示しているという。

 この保安検査には、X線検査や開披検査も含まれている。また、義務化については「機長が検査をいらないと言ったとしても、空港管理者側が検査を行なうという形になります」と回答している。