ニュース

クイーンズランド州政府観光局、ジェットスターのデイリー運航で渡航者増加に期待

2019年9月5日 開催

クイーンズランド州政府観光局がセミナーを開催

 クイーンズランド州政府観光局は9月5日、報道関係者向けに同州の最新動向を伝えるセミナーを都内で開催した。

 日本局長のポール・サマーズ氏は冒頭、直近の日本からの渡航者数が年間20万8000人となっており、オーストラリアを訪れる日本人の45%が同州を訪れていることを紹介。12月8日からジェットスターが関空~ケアンズ、成田~ゴールドコーストの2路線をデイリー化することで、日本からの旅行者の増加に期待を寄せた。

 続いてケアンズ、ブリスベン、ゴールドコーストの各地域の担当者が、それぞれ最新の動向を紹介した。

日本局長のポール・サマーズ氏

カフェ巡りが楽しいケアンズ

ケアンズ観光局の坂本統氏

 ケアンズ観光局の坂本統氏は、「1年中泳げ、日本との時差が1時間、日本からの距離が1番近いオーストラリア」という3つ“1”を強調。グレートバリアリーフ、世界最古の熱帯雨林、アウトバックの3つの魅力があり、毎日600の現地ツアーが用意されていることを紹介。近年は持続可能をテーマに、サンゴ再生基金やタートル・リハビリテーションセンター、ラストストローキャンペーンなどにも取り組んでいるという。

 こうした自然も魅力だが、都市開発も進んでおり、「ベイリー」(12月)、「フリン」(2020年4月)の2軒の5つ星ホテルがオープンする予定。コンベンションセンターやケアンズ国際空港のリニューアル工事も実施している。スポーツ合宿も多数受け入れている。

 同氏によれば、注目は「アサートン高原」と「カフェ」とのこと。中でもカフェについては、ここ数年乱立する傾向にあり、激戦区となった結果、各店舗がオリジナリティをアピールしはじめ、面白さが増してきているという。

再開発された埠頭エリアが観光スポットになったブリスベン

ブリスベン観光局の田村充恵氏

 ブリスベン観光局の田村充恵氏は、「オーストラリアの中で最も進化している地域」と表現する。次々に新しいホテルができており、約5600室の増加が見えている。

 さらに、埠頭エリアが再開発され、「ハワード・スミス・ワーフ」が一番ホットなエリアになっているという。「クリーンズ・ワーフ」の再開発も行なわれており、新たな観光スポットとなることが期待されている。

 こうしたシティ体験のほか、沖合の島(Moreton Island、North Stradbroke Island)へのツアー、イルカの餌付けツアー、ホエールウォッチング、ラクダ牧場、熱気球、ワイナリーでのグランピングなど、自然を満喫できるさまざまな体験を提供できるとしている。

日本を重要市場に位置づけるゴールドコースト

ゴールドコースト観光局の小林芳美氏

 ゴールドコースト観光局の小林芳美氏は、国内外から年間1200万人が訪れる人気の観光地であることを改めてアピール。世界各地から観光客を受け入れているゴールドコーストだが、同氏はその中でも日本が3位に位置する重要な市場であるとする。MICEや教育旅行も積極的に受け入れており、自然とモダンの両方を楽しめるオーストラリアNo.1リゾート地として訴求に力を入れていく姿勢を示した。

 多数の観光客を受け入れるにあたり、路面電車「G:link」の延伸など、インフラ設備にも継続的に投資を続けている。今後、「JEWEL BROADBEACH」(2019年)、「RYDGES GOLD COAST」(2020年)、「THE STAR GRAND & THE DARLING」(2025年)といったホテルがオープンする。

アートパフォーマーがTwitterキャンペーンを盛り上げる

 プレゼンテーション終了後には、同日より開始したTwitterキャンペーンに関する説明があり、キャンペーンロゴをデザインしたアートパフォーマーのColorhythm Risa(カラリズムリサ)によるパフォーマンスが披露された。

アートパフォーマーのColorhythm Risaによるパフォーマンス