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東急とJR東日本、伊豆エリアでの観光型MaaS実証実験の第2弾を12月から実施

2019年8月21日 発表

下田ロープウェイ

 東急(東京急行電鉄)、JR東日本(東日本旅客鉄道)、ジェイアール東日本企画は、4月~6月にかけて伊豆エリアで実施していた観光型MaaSの実証実験の第2弾(Phase2)を12月1日~2020年3月10日に実施すると発表した。

 実証実験は、スマートフォン向けのアプリ「Izuko」を用い、国内外の観光客が鉄道やバス、AIオンデマンド乗合交通、レンタサイクルなどの検索・予約・決済をまとめて行なえるようにして、目的地までのシームレスな移動の実現を目指したもの。

 4月1日~6月30日に行なわれたPhase1の実証実験では、当初6か月の目標としていた2万ダウンロードを57日で達成。一方で、サービス内容や利用可能エリア、操作性といった利用ニーズの課題に加え、サービスの提供施設側への負荷といった課題も確認された。

 当初の計画では9月1日~11月30日にかけてPhase2の実証実験を実施する予定だったが、こうした課題に対処するとともに、伊豆エリアへの来訪が多いシーズンに合わせ、12月以降に実施することになった。

 Phase2では、デジタルフリーパスやデジタルパスのラインアップを拡大。デジタルフリーパスについては、新たにJR伊東線(熱海駅~伊東駅)や熱海市内のバス乗り放題チケットなどを追加した4つの新商品が追加され、6種類に。デジタルパスについても、熱海の「アカオハーブ&ローズガーデン」や下田ロープウェイなど、5つの施設が追加され、12種類になる。オンデマンド交通の停留所も11か所増設し、全27か所となる。検索経路の案内は、Phase1の鉄道とバスに加え、飛行機や船舶にも対応する。

 また、観光施設側の運用負荷の軽減を図るため、デジタルパスを使用すると「使用済み」と表示される機能が追加されるほか、不正防止や精算作業支援のためリアルタイム集計を行なうようにする。

Izukoのサービス内容の新旧比較表
アカオハーブ&ローズガーデン