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NEXCO中日本、宮池社長が東京で会見。外環道 東名JCTは1.9km掘進、東名 大和トンネルの拡幅工事は2020年オリンピックまでに完了予定

2019年8月1日 開催

中日本高速道路株式会社 代表取締役社長CEO 宮池克人(みやいけ よしひと)氏

 NEXCO中日本(中日本高速道路)は8月1日、都内で会見を開き、代表取締役社長CEOの宮池克人(みやいけ よしひと)氏が同社の取り組みについて説明した。

 南関東・東海・北陸エリアを中心に事業を展開するNEXCO中日本が、首都圏においてどういうかかわり方をしているのかをメディアを通じて伝えることを主旨に2018年から東京で共同記者会見を行なうようになり、今回で3回目となる。

 NEXCO中日本の総管理延長は約2132km。首都圏ドライバーには東名高速道路(E1)、中央自動車道(E20)などがなじみ深い。

NEXCO中日本の首都圏での事業エリア

 NEXCO中日本は首都圏では新東名高速道路(E1A)、外環道(東京外かく環状道路:C3)などの新設事業を進めている。

 新東名は、首都圏では伊勢原JCT(ジャンクション)~伊勢原大山IC(インターチェンジ)間(延長約2km)の建設を進めており、2019年度中の開通を予定している。秦野SA(サービスエリア)付近で大量の埋蔵文化財が見つかるなど、各所でさまざまなハードルがあったものの、土木や橋梁上部工工事などの道路本体工事が進み、順次舗装工事や設備工事に着手している状況とのこと。

2019年度中の開通を予定している新東名の伊勢原JCT~伊勢原大山IC

 国土交通省・NEXCO東日本(東日本高速道路)との共同事業である外環道(東京外かく環状道路)中央JCT~東名JCTは、東名JCT側に続き、1月からは大泉JCT側からも本線シールドトンネルの掘進を開始(関連記事「環八で1時間のルートを12分に短縮。東名と関越道を接続する外環道の大泉JCTでシールドマシン発進式開催」)。延長約16.2km、15.8mの外径、3車線の規模のトンネルになる予定で、現在、東名JCT側は約1.9kmほど掘り進んでいるという。

外環道(東京外かく環状道路)中央JCT~東名JCTは、東名JCT側が約1.9kmほど掘り進んでいる

 中部圏では東海環状自動車道(C3)で関広見IC~高富IC/大野・神戸(ごうど)IC(仮)~大垣西ICを国交省とともに整備を進めており、2019年度内に完成する予定だ。

東海環状道 関広見IC~高富IC/大野・神戸IC(仮)~大垣西ICは2019年度内に完成する予定

 NEXCO中日本で開通後30年を超える区間は管内約6割となっており、東名、名神高速道路(E1)、小田原厚木道路(E85)全線、中央道の一部は50年を超えている。春には小田原厚木道路や中央道などでリニューアル工事を実施しており、今秋には東名の大井松田IC~御殿場ICの左ルートを閉鎖(9月9日~12月20日)して、初めてのリニューアル工事を実施し、橋の床版取替やトンネルの補強工事を行なう予定となっている。

NEXCO中日本のリニューアルプロジェクト。今秋には東名の大井松田IC~御殿場ICの左ルートを閉鎖してリニューアル工事を行なう

 渋滞対策工事としては、東名の大和トンネル付近の上下線付加車線の拡幅工事、中央道の小仏トンネル・相模湖IC付近に新小仏トンネルや付加車線設置の工事を進め、渋滞の緩和を目指している。大和トンネルの拡幅工事は2020年のオリンピックまでに運用を開始することを目指している。

東名の大和トンネル付近の上下線付加車線の拡幅工事、中央道の小仏トンネル・相模湖IC付近に新小仏トンネルや付加車線設置の工事を進め、渋滞の緩和を目指している

 50周年を迎える東名の浜名湖SAは、第1期リニューアルオープンを行なったばかり(関連記事「NEXCO中日本、浜名湖SAの新フードコート公開。浜名湖を眺めながらうなぎメニューを楽しめる約480席」)。さらに12月にはグランドオープンを予定している。また、圏央道(首都圏中央連絡自動車道:C4/E66)の厚木PA(パーキングエリア)では、駐車マスの満車/空車情報を光でドライバーに知らせる取り組みを始めていることなどが紹介された。

50周年を迎える東名の浜名湖SAはリニューアル工事を進めており、12月にグランドオープンを予定している
圏央道の厚木PAでは駐車マスの満車/空車情報を光でドライバーに知らせる取り組みを開始