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スクート、新支社長・比留間氏が関空~ホノルル線休止やJALの新LCCとの競合などを語る
ボーイング 787で「狭苦しいというLCCの誤解を是正」
2019年6月18日 07:00
- 2019年6月17日 発表
スクートは6月17日、東京・品川で説明会を開き、5月9日付けで日本支社長に就任したばかりの比留間盛夫氏が同社のサービスなどについて紹介した。
スクートは2011年11月1日に設立されたシンガポール航空グループの中長距路線LCCで、シンガポール・チャンギ国際空港を拠点に17の国と地域・65都市にネットワークを展開。日本では成田国際空港、関西国際空港、新千歳空港(札幌)に就航している。
機材はボーイング 787型機(ドリームライナー)を19機保有して、2019年中に3機の追加を予定。エアバス A320型機を29機保有して、2025年末までに37機の追加を予定している。日本に就航するLCCで、最初に787型機を導入した企業だという。
【訂正】スクートの発表内容に誤りがあったため訂正しました。
スクートの客室は、エコノミークラスとスクートビズの2クラスを採用。1列3-3-3の9席という座席配置で、シートピッチが約31インチ、横幅が約18インチ。「一般的なフルサービスキャリアのワイドボディ機とほぼ同じサイズ」(横幅が約1インチ狭い場合もある)とのことで、利用者からの声も「乗ったら意外と普通だったよというお言葉を頂戴している」とのこと。通路が狭くはなってしまうが、中長距離LCCということで乗客の快適さには配慮しており、「LCCというと狭い、苦しいというイメージがあるかもしれないが、その誤解を是正していくのも我々の役目だと思っている」と語った。スクートの787型機では、有料だが機内Wi-Fiによるインターネット接続サービスや、ユニバーサルAC電源なども利用できるようになっている。
スクートの企業コンセプトは「日常から飛び出そう!(Escape the ordinary!)」で、「お客さまに気軽に海外に渡航していただくその一助になれるように、企業努力を続けていくという思いを込めている」という。
JAL(日本航空)が2020年夏期スケジュールの就航を目指している新しい中長距離LCC「ZIPAIR Tokyo(ジップエア トーキョー)」も、2機のボーイング 787型機を使用する予定だが、比留間氏は「席の供給数増加から、最初はコンペティティブなマーケットになっていくかもしれないが、日本市場は例えばパスポートの所持率が約25%という数字があるなど、掘り下げる可能性が非常に多くあると思っている。スクートも含めた各社で需要を喚起していけるようにしていきたい」と述べた。
スクートは2017年12月19日に関空~ホノルル(ダニエル・K・イノウエ国際空港)線を就航していたが、2019年5月に休止している。これについては「ハワイ路線はもともとはシンガポール~関空~ホノルルという路線であり、それ全体を鑑みたときに需要がちょっと想像より下回ったため休止した」と説明した。
しかし、「新しい機材の導入も予定されており、ネットワークの拡充を我々は目指しているので、例えばビーチリゾートなど、日本人にとって非常に魅力的なところについて、さまざまな可能性をいろいろな角度から検討していきたい。あらゆる可能性はあるのではないか」とも述べている。
また、スクートは「スクート創業7周年記念セール」を6月18日0時からスタート。成田国際空港~バンコク・ドンムアン空港線が片道7000円からなど、同社の27都市への路線がセール価格で購入できるキャンペーンを期間限定で展開する。
「スクート創業7周年記念セール」概要
販売期間: 2019年6月18日0時~21日
対象搭乗期間: 最長2019年12月20日まで ※路線により異なる
渡航先: バンコク、シンガポール、台湾、シドニーなど27都市
料金: 片道7000円から ※成田~バンコクなど
Webサイト: スクート ※セールは6月18日0時から