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小池百合子都知事も期待、6月8日15時に開通する東八道路と甲州街道の接続道路

「グレーインフラからグリーンインフラへ」

2019年6月8日15時 開通

東八道路~甲州街道間が6月8日15時に4車線で開通する。午前中に開催された記念式典であいさつする東京都知事 小池百合子氏

 東京都が整備を進めている東京都市計画道路放射第5号線および三鷹都市計画道路3・2・2号東京八王子線(東八道路)のうち、杉並区下高井戸5丁目から三鷹市牟礼2丁目までの約3.6kmが、6月8日15時に4車線で開通する。開通に先立つ6月8日午前、放射第5号線および都市計画道路3・2・2号線の開通記念式典が現地で開催された。

 開通記念式典では、主催者として小池百合子都知事があいさつ。この道路の開通が、防災、東京の稼ぐ力などに貢献することを紹介したほか、並行する甲州街道の渋滞の減少、生活道路への流入減少による安全性の向上に期待を述べた。また、2019年はラグビーワールドカップが調布市の東京スタジアムでも開かれることから、東京スタジアムへのアクセス改善などにも期待していた。

 とくに道路の幅員については、当初計画の50mから60mに拡幅したことを紹介。これは道路の中央にさる史跡玉川上水、周辺住民環境に配慮したためで、この増えた幅員を使って側道、歩行者道、自転車道などの整備を手厚く行なったという。小池都知事は、そのような配慮を行なったこの道路を「グレーインフラからグリーンインフラへ。まさにそのモデルケース」と説明。整備した道路をストック(資本)として活かし、2019年のワールドカップ、2020年のオリンピック・パラリンピックへ取り組んでいくという。最後に「この道路が周辺住民、都民、国民に末永く愛されることを祈念します」と、あいさつを結んだ。

 小池都知事のあと、来賓として尾崎大介 東京都議会議長、田中良 杉並区長、河村孝 三鷹市長、青木由行 国土交通省都市局長が祝辞を述べたほか、石原伸晃 衆議院議員、伊藤達也 衆議院議員らが紹介された。

尾崎大介 東京都議会議長
田中良 杉並区長
河村孝 三鷹市長
青木由行 国土交通省都市局長
石原伸晃 衆議院議員
テープカット前に小池百合子都知事と談笑する石原伸晃 衆議院議員

 その後、道路上でテープカットとくす玉開披を実施。関係車車両による通り初めも実施された。

関係者によるテープカットを実施
無事にテープカット終了
くす玉開披も実施
無事、くす玉開披も終了。通り初めへと移る
通り初めを実施
道路にはオリ・パラやワールドカップ開催の垂れ幕が
15時の開通を待つ道路
開通道路の概要
放射第5号線および三鷹都市計画道路3・2・2号線の接続部は、区部と市部の境になるとのこと

 この放射第5号線および三鷹都市計画道路3・2・2号線は、6月8日15時に開通。この開通にともなうためか、首都高 高井戸出入口への接続道路には信号が増設されるなど、周囲の交通量の調整が行なわれている。この増設信号による渋滞が高井戸出口から首都高4号下り線の本線上まで伸びることがここ数か月増えており、放射第5号線および三鷹都市計画道路3・2・2号線の利便性向上とともに、さらなる調整は必要になってくるだろう。とくに朝夕の渋滞長の短縮、東八道路までの移動時間の短縮に期待したい。