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国交省、山陰道 鳥取西道路を5月12日全線開通。鳥取市~米子市間の所要時間を約15分短縮
工程/工法見直しによる開通延期を経て、2区間を一挙開通
2019年4月16日 18:48
- 2019年5月12日 開通
国土交通省 中国地方整備局 鳥取河川国道事務所は、山陰自動車道(E9)の一部を構成する、鳥取西道路 鳥取西IC(インターチェンジ)~青谷IC間の延長約17.5kmを5月12日に開通する。併せて、吉岡温泉IC、瑞穂宝樹IC(ハーフIC)、浜村鹿野温泉ICも開通。これにより、鳥取西道路は、2013年12月14日に開通した鳥取IC~鳥取西ICを含め、延長約19.3kmが全線開通する。
鳥取西道路の未整備区間は、鳥取西IC~浜村鹿野温泉IC間の約12.8km、浜村鹿野温泉IC~青谷IC間の約4.7kmの2区間が事業化されていた。前者は当初2018年度開通予定、後者は一度、2017年12月17日の開通が案内されたが、区間内で広範囲な法面変位を確認したことから見直しを行なった。そののちに工法、工程の見直しを行ない、全線一体で2019年夏ごろに開通するとの見通しを告知していた。
新たに開通する鳥取西IC~青谷ICは、開通済みの鳥取IC~鳥取西IC同様に、暫定2車線での開通。鳥取市~米子市間の所要時間は、現状の約110分から約95分へと約15分短縮。並行する国道9号では、事故や自然災害などによる通行止めが年平均で複数回発生しており、鳥取西道路の開通により、救急活動を含めた、日常生活での代替道路としての活用を見込む。
また、観光面では、鳥取県内への観光客の約7割弱が自家用車による来県であることから、増加傾向にある鳥取県東部地域への観光客が、鳥取中部地域へ周遊する観光客増加への期待のほか、鳥取西道路の整備に合わせ、吉岡温泉IC至近に日帰り入浴施設「吉岡温泉館」が整備されたことから、吉岡温泉への立ち寄り客の増加に期待が寄せられている。