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国道九四フェリー、大分・佐賀関港に新ターミナルビルを2019年12月供用開始予定。ネット事前決済や自動発券機なども導入

2018年12月11日 発表

国道九四フェリーは大分県側の佐賀関港に新ターミナルビルを建設。2019年12月から使用を開始する

 国道九四フェリーは12月11日、大分県の佐賀関港に新ターミナルビルを建設し、2019年12月に使用を開始する予定であることを発表した。

 国道九四フェリーは国道197号の海上国道として愛媛県・三崎港と大分県・佐賀関港を約70分で結んでおり、2017年度には観光や物流などで年間約24万台の車両、約52万人の旅客を輸送する実績となっており、年々増加傾向にある。

国道九四フェリーの運航区間

 そうした旅客の利便性向上を図るための新ターミナルビル建設で、2018年12月に着工。現在の佐賀関営業所、本社、売店の建物を撤去し、地上3階建て、延べ床面積約910m2の新ターミナルビルに集約することで駐車場スペースを拡大。2019年12月に新ターミナルビルの供用を開始したのち、2020年3月に建物の撤去も含めた全工事を完了する計画となっている。事業費は約5億円。

 新ターミナルビルは外壁にガラス素材を多用するなど明るく開放感のある空間デザインとし、3階には佐賀関港を一望でき、送迎にも利用できる展望デッキを設置。

 1階には乗船券売り場のほか、大分県の特産品を販売する売店を設けるほか、2階には佐賀関特産の海藻「くろめ」が入った「くろめうどん」や、大分名物「とり天」を使った「とり天定食」などを提供するフードコート・カフェコーナーを新設する。

 また、新ターミナルビル建設に合わせ、「乗船券のインターネット事前決済」や、事前決済した乗船券を受け取る「自動発券機」、案内表示の英語併記なども導入する。

3階に展望デッキを設ける
現在は建物が分かれている売店や本社機能などを地上3階建ての新ターミナルビルに集約する