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シンガポール航空とブリヂストン、最新旅客機 ボーイング 787-10型機の福岡就航に合わせ787-10バルーンとタイヤを展示

セントレアで初お目見えした巨大バルーンが福岡空港に

2018年12月27日まで展示

福岡空港国際線ターミナル4階に展示された最新旅客機 ボーイング 787-10型機の巨大バルーン

 シンガポール航空は12月9日、シンガポール~福岡線にボーイング 787シリーズの最新型となる「787-10型機」を就航する。この就航に合わせ、12月8日からボーイング 787-10型機の巨大バルーンを福岡空港国際線ターミナル4階に展示。訪れる人の注目を集めていた。

 この巨大バルーンは、シンガポール航空がセントレア(中部国際空港)~シンガポール線に787-10型機を初就航したときに、およそ1カ月にわたってセントレアのエントランスに飾られていたもの。今回も、福岡空港への就航に合わせ12月27日まで飾られることになった。

離陸態勢の巨大バルーン。ちなみにタイヤは実際のタイヤなので、バルーンの大きさが分かるだろう
世界で最初にボーイング 787-10型機を運用することを記している
搭載するエンジンは、ロールスロイス トレント 1000-TEN
シェブロンノズルも再現されている

 セントレアのとき飛行形態だった巨大バルーンは、福岡空港では離陸形態(シンガポール航空スタッフ談)を模したものに。787-10型バルーンの下には、ブリヂストンが製造する787用タイヤが飾られている。

 このタイヤは、ブリヂストンが製造したばかりの本物のタイヤで、空港と同じ福岡県のブリヂストン久留米工場で製造されていることから、今回の展示につながった。ちなみに、今回展示されたタイヤは主脚のタイヤで、久留米工場以外では、東京都小平市の東京工場でも作られている。

地元のブリヂストン久留米工場で作られた787用タイヤ

 製造工場の見分け方は、タイヤにプラントコードが刻まれており、「PLANT CODE EH」が久留米工場、「PLANT CODE EM」が東京工場になる。もちろん、今回のタイヤにはEHと刻まれており、地元の久留米工場製だった。

 このタイヤは、およそ350回の離着陸ごとに表面を貼り替え可能なリトレッドタイヤとなっており、タイヤの状態にもよるが3回のリトレッドが可能。環境に配慮したタイヤとなっている。タイヤサイズは、54×21.0 R23と表記されていることから、タイヤ外径54インチ、タイヤ幅21.0インチ、ホイールサイズが23インチとなる。そのほかタイヤの構造表記や、ボーイングのパーツナンバーなどが刻まれており、興味深く見ることができる(もちろん、触れるのは禁止だ)。

航空機用タイヤらしいシンプルなトレッドパターン
ブリヂストン製であることが分かるように展示
ホイール側に書かれている「PLANT CODE EH」が久留米工場製であることを示す
こちらがタイヤサイズ
こちらはボーイングのパーツナンバー
CAB S.A.など認定装備品であることを示している
ホイールには、シンガポール航空で利用されていることが記されている

 このタイヤを装着したシンガポール航空のボーイング 787-10型機は12月9日に福岡空港に飛来。毎日営業運航していくことになる。

シンガポール航空 福岡~シンガポール線

SQ655便:福岡(09時45分)発~シンガポール(15時30分)着、毎日運航
SQ656便:シンガポール(01時20分)発~福岡(08時20分)着、毎日運航

 巨大バルーンもどことなくカワイイもので、取材時にも記念写真を撮っている人を見かけた。実物の航空機用タイヤを間近で見られる機会は少ないだけに、福岡空港国際線ターミナルに行く機会があれば、ぜひ4階に立ち寄ってみていただきたい。