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次期政府専用機、航空自衛隊 千歳基地で初のフライト訓練。運用は2019年度
2018年10月2日 14:19
- 2018年9月26日 実施
9月26日、北海道千歳市にある航空自衛隊 千歳基地で、2019年度から運用開始予定の次期政府専用機ボーイング 777-300ER型機が航空自衛隊所属機になってから初となるフライト訓練を実施した。
10時1分に千歳飛行場東側滑走路(18L)を離陸した次期政府専用機は、10時21分に新千歳空港A滑走路(19L)に着陸。その後、タキシーウェイで待機したのち新千歳空港A滑走路(01L)から10時54分に再び離陸すると、今度は千歳飛行場東側滑走路(36R)でタッチ&ゴーの訓練を9回行ない、千歳飛行場東側滑走路(36R)に13時52分に着陸。この日のフライト訓練を終えた。
初フライト訓練前日にはタキシングの訓練も
初となるフライト訓練の前日には、タキシングなどの訓練も見ることができた。政府専用機はハンガー前からタキシングを開始し、南側の誘導路を使い八の字を描くようにしてハンガー前に戻る訓練を4回行なった。夕方には新千歳空港B滑走路(01L)でエンジン出力を上げ加速し、すぐにリバースをかけ減速する「ハイスピードタキシー」などを行なう珍しい場面も。
8月に千歳基地に到着してからの次期政府専用機
次期政府専用機ボーイング 777-300ER型機は、8月17日に千歳基地に到着し政府専用機ハンガーに格納されたが、到着時「N509BJ」だった登録記号も、8月20日には「80-1111」と表記を改めハンガーから出てきたのが確認された。
それから地上でのハンドリングの訓練などを経て、今回の初フライト訓練で機体が大空に飛び立つのは約40日ぶりだ。
航空自衛隊では現在、2機のボーイング747-400型機の政府専用機からボーイング 777-300ER型機へ機種転換を行なっており、もう1機のボーイング777-300ER型の千歳入りは12月の予定となっている。